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内包
「内包〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
内包の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
目 次
一 序 説
二 「いき」の
内包的構造
三 「いき」の外延的構造
四 「いき」の自然的表....
「新日本の進路」より 著者:石原莞爾
、斷じて侵略主義的、帝國主義的見解にあらず、最高の道義にもとづく眞の平和的理想を
内包していることが解るであろう。東亞連盟運動は、世界のあらゆる民族の間に正しき協....
「演技指導論草案」より 著者:伊丹万作
分はつけ加えることではなく、抽き出すために費される手続きである。 ○俳優から彼の
内包せる能力を抽き出すためには必ず多少の努力を要するものであるが、抽き出そうとす....
「読書法」より 著者:戸坂潤
して見ることは多少疑問の余地があるでしょう。たしかにそうした方面をモメントとして
内包しているとは思うが、やはり本質的にはプチブルでなく、危機に瀕したブルジョアジ....
「現実と文学」より 著者:宮本百合子
ていることを感じ直す心持に動かされるのである。客観的に今日の文化がそういう欲求を
内包しているからこそ、散文精神の見直しが試みられもしたのであったろうと思う。〔一九三九年十一月〕....
「一連の非プロレタリア的作品」より 著者:宮本百合子
た。」そしてただちに「同志Tよ。僕の煩悶は無駄であった」と安心し、大衆の実生活が
内包する革命性の豊富さに対するオルグとしての自己の実践の貧弱さ、誤謬はそれなりに....
「大自然を讃う」より 著者:豊島与志雄
生きるということは、単に生命を持続することばかりでなく、生きるということが必然に
内包してる、仕事や働きなどをも含めて云うのである。)そして人を正しく生かすものは....
「現代小説展望」より 著者:豊島与志雄
が成立するように。 こういう分りきったことをいう所以は、芸術は直接に人間生活を
内包するということを、ここに断っておきたいからである。直接に生活を
内包するという....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ころによって壮大なのである。彼らが文化にもたらした一般水準の啓発高揚こそ、彼らが
内包していたものである。彼ら自らが源であって、一つの事件が源ではない。十九世紀に....
「物理的空間の成立まで」より 著者:戸坂潤
外ならない。即ち「直観空間」は幾何学の対象としての「幾何学的空間」とはその概念の
内包に於ても外延に於てもあくまで区別されねばならぬこととなる。その区別の一斑を吾....
「新らしき文学」より 著者:坂口安吾
的な形を示す。建設は常に社会的、科学的なものである。文学の破壊作用は破壊によって
内包の増大を促し、建設の萌芽的役割を務めることによって足りる。 文学は常に問題....
「スポーツの美的要素」より 著者:中井正一
、私達はその「自然」の意味を「人間的身体機関構成」すなわち内なる自然にまで、その
内包を延長するならば、そこにいわゆるカントが余りにもプロテスタント的に捨去りすぎ....
「郷愁の詩人 与謝蕪村」より 著者:萩原朔太郎
、蕪村の侘しい生活環境がよく現われている。ユーモラスであって、しかもどこか悲哀を
内包した俳句である。 愚《ぐ》に耐えよと窓を暗くす竹の雪 世に入れられなかった....
「尊攘戦略史」より 著者:服部之総
ひたすらなる勤王の同志であった。しかしながら、彼らのスローガン「尊王攘夷」に鋭く
内包された矛盾がいまや揚棄された以上、彼らの勤王行動は封建的分権主義を打倒して、....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
経済の成長率を九%とみて所得倍増をとなえておるのであります。これには多くの問題を
内包しております。終戦後、勤労大衆の苦労によってやっと鉱工業生産は戦前の三倍にな....