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内命
「内命〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
内命の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
て物静かにいいました。 「ご立腹ごもっともにござりまするが、てまえは伊豆守様のご
内命こうむりまして、お出迎えご警固《けいご》に参りました八丁堀の同心、役儀のある....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ひとりじゃ」 「なんでござりまする! 隠密でござりますとな! 近ごろでどこぞにご
内命をうけて、内偵に参られたことござりましたか」 「大ありじゃ。何をかくそう! ....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
たア、何がなんでえ! 何がなんでえ!」 「下郎が何をほざくかッ。お奉行さまからご
内命うけたのは、この敬四郎じゃ! 四の五の申すなッ」 係り吟味の特権をかさに着....
「大阪夏之陣」より 著者:菊池寛
いる。 「二月七日辰刻、将軍家|渡刻」 四月初旬には、多くの諸侯に、出征準備の
内命を発している。 四月四日には、家康、子義直の婚儀に列する為と云う口実で駿府....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
もよらぬ御諚です。 主水之介は、はッとなりました。おそらく首にして連れいとの御
内命があったに相違ない。あったればこそ、生かして連れて来たことがお叱りの種にもな....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
利慶親)をそこに待ち受けていた。その目的は、京都の屋敷にある長藩|世子(定広)の
内命を受けて、京都の形勢の激変したことを藩主に報じ、かねての藩論なる公武合体、航....
「新釈諸国噺」より 著者:太宰治
儀をしたのだ。いや、あの子はどうも、とは言われない。その上、若殿から蛸もぜひとの
内命があったのだから、どうしても蛸をお供の人数に差加えないわけにはゆかぬ。しぶし....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
班員は唇を深く噛む。 「出発は明後日の〇五〇〇だ。すぐ用意にかかれ」この報告と
内命に、一同は躍りあがらんばかりによろこんだ。 ついに研究班の活動が始ったのだ....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
、何うやら小碓命様のその日の御立寄は必らずしも不意打ではなく、かねて時の帝から御
内命があり、言わば橘姫様とお見合の為めに、それとなくお越しになられたらしいのでご....
「正雪の遺書」より 著者:国枝史郎
込んで来られますのに、それを来ないというものは、私一人を逃がせよという貴郎からの
内命があったからでしょう。 しかし私は逃げません。同志と一緒に自殺します。 ....
「怪異黒姫おろし」より 著者:江見水蔭
にいう高田殿(俗説|吉田御殿の主人公)。 当分は江戸屋敷に在るべしとの将軍家の
内命に従い、母子共に行列|厳しく、北国街道を参勤とはなった。 高田殿は女子の今....
「白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
ね、まだ下極りで、世間に発表はしないけれども、今度、仙台の――一学校の名誉教授の
内命を受けて、あと二月ぐらいで任に赴く。――ま、その事になりました。ちょうど幸い....
「東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
大仏を作って開眼供養にインド人を招くということが聖武天皇の思召でインド人を迎える
内命を持った留学生がシナに出張しておったものと信ぜられます。五台山に登っても日本....
「法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
折柄依然日露戦争継続中の事とて、旅順方面における戦地見学の為に、満洲に出張すべき
内命を受けていたからであったことを一言つけ加えておく。 当時余輩の発表した論文....
「黒猫十三」より 著者:大倉燁子
いるので、余り本名は知られていないがね、実はこの度のギャング狩りに、総監から僕が
内命を受けている訳なんだが、――彼を捕えるのは容易な事じゃないんだ。昨夜はトリッ....