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内外人
「内外人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
内外人の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
ばかりの竈を挙げてそちらの方に退却を余儀なくされたと語った。それほどこの新開地に
内外人の借地の請求が頻繁となって来た意味を通わせた。大岡川の川尻から増徳院わきへ....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
」の額あり。落款は南洲なり。架上に書あり。暖炉縁の上、すみなる三角|棚の上には、
内外人の写真七八枚、軍服あり、平装のもあり。 草色のカーテンを絞りて、東南二方....
「惜別」より 著者:太宰治
に押してよこした。見ると、その新聞の上段に大きく、 観菊会行幸啓 赤坂離宮に
内外人四千九十二名 などという見出しが掲げられてある。本文を読んでみるまでもな....
「蠹魚」より 著者:宮本百合子
立して旧大学内大成殿に仮館を定め、九年、毎日「午前第九時ヨリ午後第十時ニ至ルマデ
内外人ノ覧閲ヲ許シ覧閲料ヲ収メス」と云う規則が出来てから編輯されたらしい。そして....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
右の安政年間の、日本人の手によって日本の船を亜米利加まで航海せしめるに成功して、
内外人をアッと言わせた、アッと言うことを好まない外人にまで、内心日本人怖るべしと....
「無人島に生きる十六人」より 著者:須川邦彦
かえる港も、だんだん遠くなる。さらば、ホノルルの港よ。思いがけないことで、多くの
内外人から受けた好意を、しみじみありがたいと思うにつけても、心にかかるのは、占守....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
振舞って、日本人が片隅に小さくなって居たのがだんだん活発になり、運動に、水泳に、
内外人間に少しの隔りもなくなり、和気靄々として国際的の空気を出して来たことは全く....
「増上寺物語」より 著者:佐藤垢石
。ところが、芝公園の杜の中に蒼然と古典を語る霊廟を、そのまま博覧会に出品物として
内外人の眼に展したなら、これほど深い意味を生ずるものは他にあるまい。 春近し。....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
好んで種々の動物を造ったので、髑髏は最も得意なのだそうです。その技術の精巧なのに
内外人を驚かし、明治になって美術学校教授となり、明治十四年の第二回博覧会へ出品し....
「日本男子論」より 著者:福沢諭吉
らかにし、海陸軍の力を足して護国の備えを厚うするが如き、実際直接の要用なれども、
内外人民の交際は甚だ繁忙多端にして、外国人が我が日本国の事情を詳《つまび》らかに....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
からず用意周到に過ぎてかへつて当を得ざるものといふべし。 『北斎漫画』を一覧して
内外人の斉《ひと》しく共に感ずる所のものは画工の写生に対する狂熱と事物に対する観....
「旗岡巡査」より 著者:吉川英治
く大洗にもいたことのあるという博徒なのだ。それが、この開港場へ潜りこんで、盛んに
内外人のあいだで詐欺賭博をやっているのであったが、出入りに巧妙な変装でもして歩く....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
日本の年中行事が、近頃再び
内外人の注意をひくようになったことは事実だが、その興味の中心というべきものが、こ....
「ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
爆弾でやられたのではないですか?」 「世界戦争の終止符となった爆心点という意味で
内外人は毎日見物に来ている。しかしこの雑草荒るるがままの荒野は私ら浦上人にとって....