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「内帑〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

内帑の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
りスッと消えてしまうと、あとの世界は又薄暗い不景気になってしまった。 皇室では内帑《ないど》を御|約《つづ》め遊ばすという。浜口蔵相は大整理を断行するという。....
十二支考」より 著者:南方熊楠
られ、ローマ帝ヴェスパシャヌスは公事に鉅万《きょまん》を費やすを惜しまなんだが、内帑《ないど》を殖やすに熱心してその馬の糞を売り、太子チッスの諫《いさ》めに逢っ....
東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
であった。それを宮内大臣が明治天皇陛下に申上げられたところ、それほど大切な物なら内帑の金で買ってやれ、と仰せになって御内帑金二万円をお出しになって満洲の一切経を....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
金穴の戸口には柵が結ってあって、 一人々々が掘り出して、掻き集めているだけで、内帑はいつも明虚になっています。 中務卿 わたくしの方も随分不幸に逢って....
私本太平記」より 著者:吉川英治
に最前うかがった」 「さらに、みかど還幸の日となっても、建武の御新政始めには、御内帑のくるしさ、ひと方ならず、楮幣(紙幣)を発兌して、おしのぎあったほどだが、そ....