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内心如夜叉
「内心如夜叉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
内心如夜叉の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「畜犬談」より 著者:太宰治
てしまいたい気持であった。犬は、私にそのような、外面如菩薩《げめんにょぼさつ》、
内心如夜叉《ないしんにょやしゃ》的の奸佞《かんねい》の害心があるとも知らず、どこ....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
あってはならないはずでしたが、やはり人の心は一重裏をのぞくと、まことに外面如菩薩
内心如夜叉《げめんにょぼさつないしんにょやしゃ》であるとみえまして、しだいに高ま....
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
る。触《さわ》って御覧」 「なに触らなくっても結構です」 「ハハハハ外面如菩薩、
内心如夜叉。女は危ないものだ」と云いながら、老人は雁首《がんくび》の先で祥瑞《し....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
青白い僧であった。 「この坊主め、生けッぷてえ奴だ」と、兼松は先ず叱りつけた。「
内心如夜叉どころか、夜叉神の面をかぶって悪事を働きやがる。貴様は一体どこの納所坊....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
んは、さぞ耳が痛いことでござんしょうが、とかく美人と申すしろものが、外面如菩薩、
内心如夜叉というあのまがいものさ。まず上等なところでお多根|菩薩のやきもちという....
「殺人鬼」より 著者:浜尾四郎
前でいい出したのだろう。
「ほんとでございますわ。外面如菩薩《げめんによぼさつ》
内心如夜叉《ないしんによやしや》と申しますからね。きれいなやさしそうな女ほど恐ろ....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
に飜弄しつつ、ぐんぐんと死の陥穽の方へ引きずり込みつつあるのだ。 外面如菩薩、
内心如夜叉とは彼女等三人の事でなければならぬ。そうしてこの恐ろしい形容詞が、女に....
「大脳手術」より 著者:海野十三
た。その代りに、今度は珠子を非難し、君の脚を売ることを望むような女性は外面如菩薩
内心如夜叉だといって罵倒した。そればかりか、近き将来、珠子さんはきっと君を裏切っ....
「女難」より 著者:国木田独歩
ましたから母の言うことは少しも疑いませんでした。それですからおさよも事によったら
内心如夜叉ではないかとこわがりながらも、自分で言いわけをこしらえて、おさよさんは....
「自警録」より 著者:新渡戸稲造
ど無数である。されば女という言葉だけで、いわゆる外面如菩薩《げめんにょぼさつ》、
内心如夜叉《ないしんにょやしゃ》という思想を含ませることは、世界を通じて広く行わ....