内湾[語句情報] »
内湾
「内湾〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
内湾の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「冬の蠅」より 著者:梶井基次郎
のである。 私は開け放った窓のなかで半裸体の身体を晒《さら》しながら、そうした
内湾《うちうみ》のように賑やかな溪の空を眺めている。すると彼らがやって来るのであ....
「死の快走船」より 著者:大阪圭吉
ようにして、漂渺たる汀を長々と横えている。向って右側には、油を流したような静かな
内湾地帯だ。幾つもの小さな岬が重なり合った手前には、ひときわ目立って斑な禿山のあ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
郎。 北の方《かた》、目近《まぢか》に大武の岬をながめ、前面、三浦三崎と対し、
内湾《うちうみ》と、外湾《そとうみ》との暮れゆく姿を等分にながめながら、有らん限....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
気がかりだった。 第二に、潮がその時は退いていて、――漣の立っている強い潮流が
内湾を西の方へ流れ、それから吾々がその朝入って来た海峡を南の方へ外海の方へと流れ....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
時、スタンリー湾内に投錨す。モンテビデオよりここに至る海程、一千三十マイルなり。
内湾は一大湖のごとく、四面丘陵をもって囲繞し、湾内にありては湾口を見るあたわず。....