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内皮
「内皮〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
内皮の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
中《うち》に渋味を蔵するのは烏《からす》に対して自己を保護するのである。栗が渋い
内皮をもっているのは昆虫類に対する防禦《ぼうぎょ》である。人間も渋紙で物を包んで....
「城のある町にて」より 著者:梶井基次郎
ある時は海も白く光って見えた。今日は先ほどの入道雲が水平線の上へ拡がってザボンの
内皮の色がして、海も入江の真近までその色に映っていた。今日も入江はいつものように....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
の実験上の根拠が挙げられ得る。
一、調和的(単一的)等能系の存在。例えば海胆の
内皮や外皮のどの一部を取り出しても、その取り出された部分は再生生長する。この場合....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
キャプテン・ヴァンクウヴァは、ヌウトカ・サウンド北方の人民のあるものは、松の木の
内皮と海扇貝《ほたてがい》とで作った練りものを食って非常に悲惨な生活をしている、....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
前述の家人《ハウスマン》を除けば、独立の労働者はほとんどいないのであるから、松の
内皮をパンに混入しなければならぬというほどの困窮も、一般に冬の食料として蓄えるこ....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
意)は同じくジンチョウゲ科の樹木であるが、その厚さは六センチメートルもある白色の
内皮が二十層程な枚数となって同心的にそれを順々に剥がすことが出来、これを拡げると....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
すが――もっともお経文は幾重にも巻いて箱の中に詰めてあるから汚れはしませんが――
内皮を外にし毛のついてある方を内にしてうまく縫付けた。それが干し固まると板のよう....