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「内相〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

内相の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
その次男の幸之助はことし廿歳《はたち》で、行くゆくは黒沼の娘お勝の婿になるという内相談も出来ていたのであるから、この際早速にその縁組を取り結ぶことにした。勿論そ....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
戦的観念に追いつめられてしまった。 ◯ベルリンはあと五分の一を余すのみ。ヒムラー内相より英米へ降服申入れありしとの噂立つ。 木村毅氏の曰く「イギリスではヒット....
新釈諸国噺」より 著者:太宰治
の親は知らず、次郎右衛門ひそかに、出入のさかなやの伝六に頼み、徳右衛門方に縁組の内相談を持ちかけさせた。伝六はかねがねこの質屋に一かたならず面倒をかけている事と....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
其の他に容喙するようになった、という一般的傾向は、到底否定出来ない。現に時の後藤内相などは一国を一大家族に準ぜしめるような大家族主義を切望しており、之によって農....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
院の主は安岡正篤氏で、氏の思想を中心として国維会が出来ており、時の後藤農相(後の内相)自身がこの会員の一人だというのだが、蓑田胸喜氏なる人物が安岡批判をやったた....
死者の書」より 著者:折口信夫
世界、見るような世になった。 兄御を、帥の殿に落しておいて、御自身はのり越して、内相の、大師の、とおなりのぼりの御心持ちは、どうあろうのう――。 あて人に仕えて....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
っさい無用であると断られたということであります。 また前内務大臣山本達雄氏が、内相後藤文夫氏に対する事務引継ぎの際に、貴君は農林大臣当時夜中までも会議を開いて....
発明小僧」より 著者:海野十三
|艘ですかナ……これこれ気絶しちゃいけません。起きて下さい。」 傷つかず拷問器内相「お前かい、発明小僧ちゅうのは。」 小僧「さいでごわす。ところで本発明品は、....
」より 著者:岡本綺堂
よ実現されて、梅次郎をお元の婿に貰おうということになった。勿論それは七兵衛夫婦の内相談だけで、まだ誰にも口外したわけではなかったが、お此のほうにはその下ごころが....
外務大臣の死」より 著者:小酒井不木
されたのだという事実をたしかめる外、何の得るところがなかった。警視総監は首相及び内相と鳩首して、形式的にでも、来賓の身体検査を行うか否かを相談したが、事が外交の....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
た。 二葉亭の伯父で今なお名古屋に健在する後藤老人は西南の役に招集されて、後に内相として辣腕を揮った大浦兼武(当時軍曹)の配下となって戦った人だが、西郷贔負の....
飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
市郎と冬子とは所謂許嫁の間柄で、市郎が医師を開業すると同時に、めでたく祝言という内相談になっている。勿論、二人の間に異存は無かった。 斯ういう関係であるから、....
長吏名称考」より 著者:喜田貞吉
。一体名称は上より次第に下に及びがちのもので、もと大関の名であった関取の称を、幕内相撲全体に及ぼし、はては褌かつぎまでも時には「おい関取」と呼んで喜ばせる。もと....
近衛内閣の常識性」より 著者:戸坂潤
ユニックな位置によるものらしい。軍部と政党とに相当の信頼があるということ、所謂国内相剋の緩和者としてかけがえのない人物であること、等々であるらしい。将来の重臣候....
一九三七年を送る日本」より 著者:戸坂潤
ムが、その相当可能な一つの属性としての「社会政策」に乗り出すことをも暗示した。国内相剋の止揚も亦、之を積極的に民主的に理解すれば、このことを意味するかも知れない....