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「内祝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

内祝の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
えます故、母の気にも適《い》って村方のものを聘《よ》んで取極《とりきめ》をして、内祝言《ないしゅうげん》だけを済まして内儀《おかみさん》になり、翌年になりますと....
」より 著者:徳田秋声
るだけ、支度でもよけいに拵えてもらおうという、欲だけなんですよ。」 年のうちに内祝言だけを、東京ですますことに話が決まるまでに、例の店員が、いくたびとなく浅井....
丹下左膳」より 著者:林不忘
「そうだテ、あとがよくねえ。本人だけは、あくまで萩乃様の良人のつもりでいても、内祝言《ないしゅうげん》はおろか、朝夕ろくに顔を見たこともない。おまけに、ああや....
鏡の中の月」より 著者:宮本百合子
れている喉たんこのところを思い起した。 「あのひとったら、私の心持さえきまれば、内祝言でも早くしたいと言うんだけれど……」 「なかなか敏腕だし、ほかに難はないん....
関牧塲創業記事」より 著者:関寛
事を怠らざるなり。 四日、斃馬一頭あり。 五日、今日に至り病馬全く無きに至れり。内祝として餅をつく。 今日に至り病馬無く、且つ一般の順序を得るを喜びて、 西風吹....
南北の東海道四谷怪談」より 著者:田中貢太郎
。 「いやがるわたしをおどしつけて、みだらなことをさしたのも、今夜喜兵衛の孫娘と内祝言をするために、おまえさまを追いださなくては、つごうがわるいからでござります....
塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
広|裸体で居るような姿をして、五八と一緒に憤り切って出掛けて往きます。此方は今|内祝言の盃を取ろうとする所へ太左衞門が物をも言わずに上って来て、祝言の座敷へドッ....
南国太平記」より 著者:直木三十五
御心底だ。うん、と承知してくれりゃあ、後とも云わずに、四国町の家へ連れて戻って、内祝言、高砂やって奴は、ちゃんと、美々しくしてからのことにして、今夜の内に、女房....
おびとき」より 著者:犬田卯
女房の顔は、しかし嬉しそうにかがやいていた。 「まさか隣の家なんか違ったもんだ。内祝だなんていっても、折詰ひいたり、正宗一本つけたり……俺ら三十銭じゃ気がひけち....
」より 著者:矢田津世子
母の一周忌がすんで少し経つと姉がおきえさんを迎いに新潟へ旅立った。前まえから姉は内祝については何度も紀久子と打ち合せをしておいたのに立つ前日にはまた電話口へ呼び....
私本太平記」より 著者:吉川英治
、 「今日は云々であったぞ」 と、参内のもようを一統の家臣にかたって、さっそく内祝の酒を酌みあい、兵の端にまで、褒美のしるしをわけてやった。また、この日以前に....