内科[語句情報] »
内科
「内科〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
内科の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「高野聖」より 著者:泉鏡花
赤目《あかめ》、流行目《はやりめ》が多いから、先生眼病の方は少し遣《や》ったが、
内科と来てはからッぺた。外科なんと来た日にゃあ、鬢附《びんつけ》へ水を垂らしてひ....
「ゴールデン・バット事件」より 著者:海野十三
は、洋酒を盆の上に載せる代りに、みんなが白いベッドの上に載せられていた。それは某
内科の病室に収容せられた風景だった。 チェリーはベッドの上から、切れ切れに一切....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
かった瞳を投げて、
「ハハア、貴方は下半身不随ですね。なるほど、黒死館のすべてが
内科的じゃない。ところで、貴方が算哲博士の死を発見されたそうですが、たぶんその下....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
ける造顔術の元祖なのであった。すなわち腹に宿っていた黒雷は腹一切の神(今日で云う
内科医)であり、陰に宿っていた拆雷は云うまでもなく性殖神であり、左右の手足に宿っ....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
ていた。ベッドには病人がねていた。肋膜炎、腎臓炎、胃かいよう、心臓弁膜不全症――
内科と外科は別だった。多くの部屋を区切った扉は、次々に、バタン、バタンと突きあけ....
「人造人間事件」より 著者:海野十三
ですよ。しかし私だって、すこしは気がついていますよ。この向うのサンタマリア病院の
内科医ジョン・マクレオなんざ、ずいぶん奇怪な行動をしているじゃありませんか。僕は....
「売色鴨南蛮」より 著者:泉鏡花
ばかり目覚しい。…… この目覚しいのを見て、話の主人公となったのは、大学病院の
内科に勤むる、学問と、手腕を世に知らるる、最近留学して帰朝した秦宗吉氏である。 ....
「めでたき風景」より 著者:小出楢重
る時には妙に文章が書けなくなる。文章に興味を感じる時絵を描く神経は鈍る。病院にも
内科外科婦人科の別ある如く、その係りがちがっているのだと思われる。 絵の仕事で....
「血液型殺人事件」より 著者:甲賀三郎
ようとするものだ。例えば患者が激しい腹痛を訴えた時、外科医は直ぐ盲腸炎だと考え、
内科医は直ぐ胆石病だと考える、というような事がいわれている。そこで、私はこの記号....
「火の扉」より 著者:岸田国士
内先生にご相談してみましたの」 池内先生というのは、I市に開業している小児科兼
内科医で、現にいま部屋を借りている池内家の近親に当り、東京からの疎開先をあれこれ....
「笑について」より 著者:岸田国士
かり経つて微熱が出た。なか/\微熱がとれません。そこで、その婦人の家族は心配して
内科の専門医の診察を受けるように取計らいました。その専門医が来たときに婦人の夫と....
「豆腐買い」より 著者:岡本かの子
いる露地口には筍のように標柱が頭を競っている。小児科の医者、特許弁理士、もう一つ
内科呼吸器科の医者、派出婦会、姓名判断の占師、遠慮深くうしろの方から細い首を出し....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
るほどで。 先代の信用に当若先生の評判、午後からは病院に通勤する朝の内だけは、
内科と外科としかるべき助手を両名使って、なお詰めかける患者を引受け切れず、外神田....
「妖怪学」より 著者:井上円了
るべし。これに生理療法を加うるときは、左のごとき表を得るなり。 ┌
内科 ┌生理療法┤ │ └外科 │ ┌....
「四つの都」より 著者:織田作之助
錬成、なるほどね、しかし君は耳鼻科だったんだろう?」 庄平「野戦病院じゃ耳鼻科も
内科もないよ、八百屋だ、あらゆる科はやったね、やらなかったのは、えゝと、えゝと(....