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「内紛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

内紛の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
茶の本」より 著者:岡倉覚三
破壊せらるるに至った。十七世紀の中葉に国家再興を企ててシナ本国から起こった明朝は内紛のために悩まされ、次いで十八世紀、シナはふたたび北狄満州人の支配するところと....
李陵」より 著者:中島敦
ょ》交換のために遣《つか》わされたのである。ところが、その副使某がたまたま匈奴の内紛《ないふん》に関係したために、使節団全員が囚《とら》えられることになってしま....
光と風と夢」より 著者:中島敦
たJ・F・ホーガン氏に宛て、手紙を書いた。新聞によれば、彼は再三に亘ってサモアの内紛についての質問をしているから、相当この問題に関心を抱いているものと見られるし....
女と帽子」より 著者:豊島与志雄
晩まで社内に鮨づめになって、而も自分の地位を失うまいとして、浅ましい競争、排撃、内紛が起ってくる。面白い光景を呈するでしょうね。 ところで、その……懇親会でし....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
っとも下等な分子から徴集されてるのだった。 クリストフは、右のようなフランスの内紛には差し出口の必要をもたなかった。それは彼に関係した事柄ではなかった。しかし....
戦後合格者」より 著者:坂口安吾
党による文化運動の見るべきものなどは一つもない。ただ文化指導者同士の血で血を洗う内紛をさらけだしただけである。建設的な施策に於て、公平な第三者を納得させるような....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
れらが退陣を迫り、不信任案に賛成する第六の理由であります。 第七には、自由党の内紛の結果は、すでに自由党が多数党たる資格を失い、政局担当の能力を失っている点を....
三国志」より 著者:吉川英治
方から兵糧の輸送を絶たれているようです。そのため兵気はみだれ、戦意は昂らず、ここ内紛を醸しておるようです。――今こそ、孫堅の首は、手に唾して奪るべしです」 「そ....
三国志」より 著者:吉川英治
ていたが、さてかく手間どったのはどうしたわけです」 「実は、袁紹の帷幕にいろいろ内紛が起って、そのために、汝南の劉辟、※都のむねをおびて河北へ使いしたてまえの計....
三国志」より 著者:吉川英治
とは非常に背馳しているけれど、まだ曹操との一戦も開始しないうちに、味方の首脳部で内紛論争を起すのもおもしろくないことだし、先は、大都督の権を以てすることなので、....
三国志」より 著者:吉川英治
明のほかに孔明なく、外征久しきにわたるあいだには、きまって何かの形で、その弱体な内紛が現われずにいなかった。 孔明の苦労は実にこの二つにあったといってよい。し....
私本太平記」より 著者:吉川英治
るわけである。 おなじ三月十六日。 次代執権は、金沢貞顕ときめられたが、何か内紛の結果だろうか、四月に入ると再度、 赤橋守時を執権に、北条|維貞を連署とな....
私本太平記」より 著者:吉川英治
じて来、一使はまたすぐ後から「待て」と、言って来るような有様だ。 いや、幕府の内紛もだが、本間家の内にも、幕府方と宮方と、二つのものが、すでに日頃からあったの....
私本太平記」より 著者:吉川英治
自分の代となってからは縁もうすい。――ひるがえって朝廷をみれば、その過激な思想や内紛やまた暴走的な挙兵などに、多分な不安も持てなくはないが、ここの御旗の下には一....
私本太平記」より 著者:吉川英治
しい。――またなく、聞えさせ給ふこと、限りなし――と増鏡もいっているほど、以後の内紛や世間の取沙汰など、いかに喧しかった事だろうか。 だが、どんな非難も、もの....