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内緒話
「内緒話〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
内緒話の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
で、新たに、結び合うテムペラメントの必然の一つを感じました。
そしてね、一つの
内緒話がしたくなった。女にとってね、私のような女にとってね、そういう深い深いとも....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
与えられ、決していきなり「もう手がだるい」とは云わないものと見えますね。(これは
内緒話ですが、私はいつか、目をしかと見開いて、何枚書いても速記的にはならない字で....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
うちに、彼は早くも、長老制度にあきたらない軽率な同宿の二、三の人の、不平がましい
内緒話を嗅《か》ぎつけた。そのうえ、彼は生まれつきが、何ごとにつけても非常な好奇....
「別れの辞」より 著者:豊島与志雄
」 そして彼女は杯を斜に取上げたが、すぐに、他の芸者たちと、そして殊に清子と、
内緒話を初めた。 島村が間もなくやってきた。彼は私達の方を見やって、一寸眉をひ....
「南さんの恋人」より 著者:豊島与志雄
フェーで、多くの知人も出入してるここで、昨夜のことがあっての今日、登美子を呼んで
内緒話とは、ちょっと出来すぎてる。だが、またこれでみると、昨夜のホテルの一件なん....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
はばからなかった。ある者は車の上から大袈裟《おおげさ》に触れ歩いた。ある者は町の
内緒話を文字や絵に書き現わした透かし燈籠《どうろう》を、方々へもち回った。ある者....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
らと道行人らとが互いに野次りかわしてる間に、低い声で話をした。
彼らのふたりの
内緒話は、喧騒《けんそう》の声に包まれて他にもれなかった。去来する雨に、あけ放し....
「無法者」より 著者:豊島与志雄
を寄せて、志村は囁くように小声で話すのだが、あたりに人がいることだし、二人だけの
内緒話というわけにはゆかなかった。それになお、志村は
内緒話のつもりでもないらしく....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
か、さもなければ、片眼で先生のほうを見ながら、たくみに本のかげにかくれてこそこそ
内緒話をしている。教室全体がしんとしているのに、ひそかにぶつぶついう声がみなぎっ....
「古事記」より 著者:太安万侶
時に、タケミナカタの神が大きな石を手の上にさし上げて來て、「誰だ、わしの國に來て
内緒話をしているのは。さあ、力くらべをしよう。わしが先にその手を掴《つか》むぞ」....