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内聞
「内聞〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
内聞の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
嘸心配であろうと私《わたくし》の心を御不愍《ごふびん》に思召《おぼしめ》して、御
内聞のお話にして下されば多分の貯《たくわ》えもございませんが、所持して居ります金....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ち》のような涙を落としながら、やや悲しげにいいました。 「まてッ。わしがきさまに
内聞にしろといったのは、この手の傷だ。美しい人の美しい心ざし、よくみてやりな」 ....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
でござんすね」 「そうじゃよ」 「では、あの、うちの大だんなさまが、大至急で、ご
内聞にちょっとお目にかかりたいと申してでござりますゆえ、ご足労ながらお立ち寄り願....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ばのてまえ、容易に披見は許されないはずですが、右門の才腕がものをいいました。 「
内聞にいたせよ」 そういう注意のもとに、お奉行神尾元勝みずからが蝋封を破ってく....
「少女地獄」より 著者:夢野久作
えでおりますが、しかし、これとても正式に公表される迄は、やはりこの談話と一緒に御
内聞に願います。云々」 尚令嬢アイ子の遺書の内容は左の通りである。 お父様。....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
と、すぐに知れた。 「あの店におしゃべりらしい嬶《かかあ》がいる。あすこへ寄って
内聞《ないぎ》をしてみろ」 半七に指図されて、幸次郎は路ばたの魚屋へ立ち寄った....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
」 「ウフフ。わはは。そこへお越しか。声の主に物申そうぞ。主水之介、今宵のことは
内聞に致してつかわしましょうゆえ、二万四千石が大切ならば、以後幽霊なぞこしらえぬ....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
の時だから大したもので)取り出して台に載せ、 作「何卒此の事を世間へ言わんよう、
内聞にしてくれ」 と云うと、母子とも堅いから金を受けません、それでは困ると云う....
「西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝」より 著者:三遊亭円朝
々申訳がないが、只今早速御返金に及ぶから、何卒男と見掛けてお頼み申すから棟梁さん
内聞にして呉れまいか」 清「そりゃア宜しゅうございますが、品に寄ったら訴えなけれ....
「稲生播磨守」より 著者:林不忘
(気を焦って)言えぬ? どうあっても言えぬか。 矢沢 他言をはばからば、拙者の
内聞にまで、さ! と奎堂の口許へ耳を持って行く。一座はしんとして、固唾を呑んで....
「敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
どは今の身の上で彼様な席へ来て遊女狂いをする事が武田へでも知れると直にしくじる、
内聞に致すから帰らっしゃい」 又「まことに面目次第もございません、つい一夜参りま....
「霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
神かけて嘘は申しません、どうぞ此の事は委しくまだ大屋様へは申しませんから、どうか
内聞になすって下さいまし、東京のお方で御親切に仰しゃって下さいまして、お懐かしい....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
った。あらたまって飛んで来たのが小使頭で、彼は前の小使いの失言を詫び入り、どうぞ
内聞に願いたいと頼むのであった。私も気の毒になって、それではと菓子一袋ずつを与え....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
じ日に一足後れて、お夏さんを娶ろうという、山の井医学士の親類が、どんな品行だか、
内聞、というので、お夏さんの歌の師匠の、根岸の鴨川の処へ出向いたのが間違の因です....