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「内藤新宿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

内藤新宿の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
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半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ろによると、男は代々木の多聞院門前に住む経師屋《きょうじや》のせがれ徳次郎、女は内藤新宿甲州屋の抱え女お若で、ままならぬ恋の果ては死神《しにがみ》に誘われて、お....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
屯所《とんしょ》なるものを秘密に設け、すなわち、東海道口は品川の宿、甲州街道口は内藤新宿《ないとうしんじゅく》、中仙道《なかせんどう》口は板橋の宿、奥羽、日光両....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ですが、やっぱり凶と出たので……」と、女は苦労ありそうに細い眉を寄せた。 女は内藤新宿の北裏に住んでいる杵屋お登久という師匠であった。かれは半七や松吉の商売を....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
うのようじゃあどうすることも出来ません」と、亀吉も羽織を袖畳みにしながら云った。内藤新宿の追分から角筈、淀橋を経て、堀ノ内の妙法寺を横に見ながら、二人は和田へ差....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
いお下屋敷が、街道ばたに五町ひとつづきの築地べいをつらねていたところから、当時は内藤新宿といわれたものですが、品川の大木戸、ここの大木戸、共に読んで字のごとくそ....
仇討たれ戯作」より 著者:林不忘
一 六樹園|石川《いしかわ》雅望《まさもち》は、このごろいつも不愉快な顔をして、四谷内藤新宿の家に引き籠って額に深い竪皺を刻んでいた。 彼はどっちを向いても嫌なこ....
雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
一家を手こずらせたあとで、主家に毒口を叩いて出ていった、弁公という若者が、つい、内藤新宿のある小賭博《こばくち》うちのもとに厄介《やっかい》になって、ごろごろし....
細木香以」より 著者:森鴎外
往く毎に、名題役者を茶屋に呼んで杯を取らせた。妓楼は深川、吉原を始とし、品川へも内藤新宿へも往った。深川での相手は山本の勘八と云う老妓であった。吉原では久喜万字....
政談十二社」より 著者:泉鏡花
一 東京もはやここは多摩の里、郡の部に属する内藤新宿の町端に、近頃新開で土の色赤く、日当のいい冠木門から、目のふちほんのりと....