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「内装〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

内装の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
が形状上に二元的対立を強烈に主張し、しかも派手な色彩を愛用するならば、ロシアの室内装飾に見るごとき一種の野暮に陥ってしまうほかはない。採光法、照明法も材料の色彩....
三角形の恐怖」より 著者:海野十三
、しかしそれは何という物すさまじい光景であったことでしょうか。 この喫茶店の室内装飾は実に奇怪を極めた表現派|様式のものであることが一目見て判りました。其処に....
茶の本」より 著者:岡倉覚三
みれば均斉を得るために不断の努力をしたことが認められるであろう。わが国の古典的屋内装飾はその配合が全く均斉を保っていた。しかしながら道教や禅の「完全」という概念....
仮装人物」より 著者:徳田秋声
人弁護士の事務所に働いたこともあるので、自分でも下手ものの骨董品や、異国趣味の室内装飾品などが好きであったが、庸三はある連帯の債務を処理してもらったことから、往....
戦雲を駆る女怪」より 著者:牧逸馬
ない。近所では、とてつもない金持の女が住んでいるのだとばかり思っていた。家具、室内装飾等、贅《ぜい》を尽《つく》したものであったことはもちろんだが、各室いたると....
田舎」より 著者:プレヴォーマルセル
でかね。」 下女は黙って客間の口を指さした。オオビュルナンはそこへ這入った。室内装飾は有りふれた現代式である。白地に文様のある紙で壁を張り、やはり白地に文様の....
巴里祭」より 著者:岡本かの子
るりと向き直って部屋の中を見た。友達のフェルナンドが設計して呉れたモダニズムの室内装飾具は素っ気ないマホガニーの荒削りの木地と白真鍮の鋭い角が漂う闇に知らん顔を....
カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
用意されてあった。それは家じゅうでいちばん大きい部屋で、なんだか昔くさい造りの室内装飾が施してあった。家具類は思いきり古風なもので、白い骨に古ぼけた赤い絹まじり....
囚われ人」より 著者:豊島与志雄
或るコンクリー建築の四階の室。室内装飾は何もないが、ただ、大きな電灯の円笠が天井からぶらさがっていて、室中に明る....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
廻って、家の内部を見て目につくことは、旧家とよばれる家も特に大きい家ではなく、室内装飾も庭も殆ど大小なく、目立つような貧富の差が見られないということであった。だ....
バットクラス」より 著者:岡本かの子
領地で狐を狩って居た。その前はフランスのニースのお祭に招かれて行って居た。 室内装飾の弧と線と面の屈折と角の直截と金属性の半螺旋とが先刻から運ばれている|寝床....
旅客機事件」より 著者:大庭武年
個紛失」そして最後に最も重大な証拠品たるべき一枚のもみくちゃになった紙片――客室内装備の通話用の紙片――が発見された事がつけ加えてあった。即ちそれには被害者自身....
妾宅」より 著者:永井荷風
愛国主義者をして断言せしむれば、日本人独特固有の趣味とまで解釈されている位で、室内装飾の一例を以てしても、床柱《とこばしら》には必ず皮のついたままの天然木《てん....
古陶磁の価値」より 著者:北大路魯山人
のは青磁の他にはなんにもないものであります。それで一番よいものを一番調子の高い室内装飾として並べた時に、その香炉はなんの香炉が一番適するかというと、青磁の香炉で....
噴水物語」より 著者:岡本かの子
のものは珍らしくもないが、当時独仏の表現派芸術が漸やく普遍実用化されて、家具や室内装飾に盛んに取り付け出された時代に、この様式の噴水は欧洲でも珍らしかった。まし....