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「内観〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

内観の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
犯罪と云うものは、動機からのみ発するものではない。ことに、智的殺人犯罪は、歪んだ内観から動かされる場合が多いのだ。無論そうなると、一種|淫虐性の形式だが……往々....
謀叛論(草稿)」より 著者:徳冨蘆花
治の初年に狂気のごとく駈足で来た日本も、いつの間にか足もとを見て歩くようになり、内観するようになり、回顧もするようになり、内治のきまりも一先ずついて、二度の戦争....
愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
のでなければならぬと信じなければならない。われらは心を空しゅうしてわれらの生命を内観し、この世界の真景を熟視しなければならない。そのとき正直に、一毫も回避せず、....
われを省みる」より 著者:宮本百合子
者などが或る時陥りがちな、概念的類推にのみよらず、自己の道程を、全く自己に即して内観することの必要は、この点でも明かにされるのです。 私は、今丁度、研究者の使....
大自然を讃う」より 著者:豊島与志雄
ぽつりと冴えた心の眼が、自分の露わな生の上にじかに据えられる。それは輝かしい直接内観の瞬間である。生きてることが如何に有難く貴いかを、しみじみと感じさせられる。....
自警録」より 著者:新渡戸稲造
誤解しやすき言葉を用いたのは、いわゆる全力をつくすと称する人々が、とかく静坐して内観をするの余地を許さぬからである。いわゆる奮闘いわゆる努力等に没頭《ぼっとう》....
宝永噴火」より 著者:岡本かの子
、ひどい肺病と神経衰弱にかかって命も危うくなり、山城の白河の白幽道人というのから内観の秘法を授かってやっと助かったり、美濃の岩滝の山中に入り一日半掌の米を食とし....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
すくらいなら、もっと外の適当な言葉を持って来るのが正しいだろう。殊に写生の語義を内観にまで利用するのは考えものだよ。サンボリズムとリアリズムとは楯の両面だからね....