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内諾
「内諾〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
内諾の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旅愁」より 著者:横光利一
で自分の方の内実を一応確かめておいたまでのことだった。まだ千鶴子の家の方の確かな
内諾もないときに、ひとり急いでは、失敗のときの自分の責め苦を引き受ける心算でいて....
「源氏物語」より 著者:紫式部
思召すのであった。 秋の除目《じもく》に源氏を太政大臣に任じようとあそばして、
内諾を得るためにお話をあそばした時に、帝は源氏を天子にしたいかねての思召しをはじ....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
「いいえ、福岡、宇和島、南部の三公から、御願いがござりまして、閣老において、御
内諾とのことにござります」
久光は、じっと、用人の顔を、見ていたが
「それでは....
「水晶の栓」より 著者:新青年編輯局
儀なく大統領に謁見を申込んで、真の連判状が手に入れば二人の生命は許してもいいとの
内諾を得た。そして改めて二人の前へ帰って来てメルジイ夫人に訊いた。 『で全体、水....
「誘拐者」より 著者:山下利三郎
、善兵衛からゆき子の意嚮を聞くと、一週間ほど考えさせてくれとのことで、漸と一昨日
内諾の意を父に伝えた、善兵衛は大に歓んだ、初め新田の方に差支があれば何程かの持参....
「好色破邪顕正」より 著者:小酒井不木
の対面を許されたばかりでなく、警察の妨害をしない限り現場捜査に携ってもよいという
内諾を得た。 康雄が留置場の扉をあけたとき、何気なく康雄の方を振り向いた彼女の....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
た密使の模様は?」 「即答、または評議中、御返事まちまちではありますが、今日まで
内諾あった諸国諸侯の御連名……」と年長の交野左京太夫、ふところを探って細長い包み....
「三国志」より 著者:吉川英治
が、親友として関羽に会い彼の本心を打診してみましょう」 と申しでた。 曹操の
内諾を得て張遼は数日ののち関羽を訪ねた。 世間ばなしの末、彼はそろそろ探りを入....