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「内達〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

内達の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
箕輪心中」より 著者:岡本綺堂
府勝手を仰せ付けられることになった。本人はまだ知らないが、支配頭から叔父にはもう内達《ないたつ》があった。この一家の上を掩《おお》っていた黒雲から、とうとう怖ろ....
神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
おるに、郡村の小吏ら今に明治三十九年の勅命のみを振り舞《まわ》し、その後の訓示、内達等を一切知らぬまねして、基本金を桎梏《せめどうぐ》として合祀を迫ること止まず....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
のでござります。それも、密告すればお奉行さまがてまえの罪をお許しくださるというご内達でござりましたから、せがれのために行く末長いてまえの命ほしさで、ついつい、血....
名君忠之」より 著者:夢野久作
傍若無人の哄笑を爆発さした。通町の大西村と呼ばれた千二百石取の本座敷で、大目付の内達によって催された塙代家一統の一族評定の席上である。 「ハハア。素行を改めねば....
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
の言分である。 四 併し実はこうなのである。予め禁止するかも知れぬという内達が当事者へあったので、検閲係長に当事者が面会すると、一、宮内省関係の禁忌なき....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
責を解いて、家名断絶の不幸を免れしめたいという藩庁の内議であったらしい。かつこの内達は、父にも聞かせて安心させよとの申し添えもあった。それらのため家族は心配中に....
後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
びやかに警固致し候うように」と御老中お月番松平右京殿より南町奉行石川土佐守殿へ御内達になりました。委細承知の趣を申上げて、それ/″\手配りを致しました。此方文治....
狂歌師赤猪口兵衛」より 著者:夢野久作
を取って極々の内密に、しかも出来るだけ速よう下手人を探し出せと言う大目付からの御内達で、お係りのお目付、松倉十内|様も往生、垂れ冠って御座る。もちろん毒殺とあれ....
来り人の地位と職業」より 著者:喜田貞吉
、医者又は賤しからざる渡世仕来候者は、郡付亦は郷付浪人等に申付候様、享和二戌年御内達に有之。 とある。こんな有様で、相当の身分のものは相当の待遇をも受けたが、....
紋付を着るの記」より 著者:吉川英治
は恒例モーニング、あるいは紋付という成規になっている。文部省から十一月三日当日の内達に接しると妻はさっそくこれに気をもみ出した。私のモーニング嫌いを知っているし....