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内野
「内野〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
内野の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ニッケルの文鎮」より 著者:甲賀三郎
なかったの。男はやはり賢いわ。着物の柄を見る事なんか駄目だけれどもね。下村さんや
内野さんは、――書生さんの名よ、――二人ともあたしより後から来たんだけれども、ち....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
正確なノックは士気を一層|緊粛させた、三塁から一塁までノックして外野におよびまた
内野におよぶまでひとりの過失もなかった、次第に興奮しきたる技術の早業はその花やか....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
、ミネハハの死、ヒアワサの出発の三幕に別れている。一大合唱と群集運動の連続で、室
内野外劇とでもいうべきものだ。衣裳と色彩と照明とでちょっと印象的な効果を出す。コ....
「間人考」より 著者:喜田貞吉
て、中臣氏の庶流にも間人姓のものがあった事を示している。万葉集の一つに、舒明天皇
内野に遊猟し給うた時に、中皇命すなわち皇后宝皇女(後に皇極天皇)が、間人連老をし....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
になりまする」 「思い出した。“古今六帖”のうちに」 と、俊基は微吟する、 河
内野や 片敷山の片山に ゆきか花かと 波ぞよせくる 「……ごぞんじか」 「いえ、....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
な思いがたえずあった。 俊基主従を途中まで送って、人目にふれぬ暗いうちにと、河
内野を駈けるように、もとのわが家の苫舟へ帰ってゆく申楽師の雨露次であった。 ほ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
の名を得ております」 うすい自嘲が声にかすれた。――悪党楠木の聞えは、かつて河
内野を風靡した時代もある。それは藤房も知っていた。けれど“悪党”の称は、悪人の意....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
「何かは知れぬが、戦機らしいぞ。四天王寺まで、夜を通せ」 と、当日のうちに、河
内野を西へ、一陣、急ぎに急いでいた。 そして、真夜半すぎ。 平野街道へかかる....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
めの逆茂木でもなかった。――千早をかこんでいる関東の二万余騎が、千早をすてて、河
内野からうしろへ廻ってくることだ。そうなれば、男山附近の千種忠顕を大将とする官軍....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ちうけ申していたにちがいない。 北山殿とは、洛外|衣笠村大北山のすそで「増鏡」
内野の雪ノ巻に、 そのかみ 太政大臣|公経のきみ 夢み給へることありて ゆゆしき....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ばい、気をよくした義貞は、 「敵の底は見えたぞ」 と、攻勢に転じだした。一面は
内野から、一面は高野川、加茂川原づたいに、洛中を焼きたて、市街戦に入ることも何十....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
なった。後村上天皇は、北畠|顕能、名和長重(長年の子)らにまもられて、からくも河
内野へ逃げ走られた。――この夜また、お味方の熊野の湯河ノ荘司が寝返ったので、南朝....