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「内院〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

内院の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
不尽の高根」より 著者:小島烏水
かに婉曲してひた下りに下る。大沢は谷というには浅く、沢としては大きくて深い。頂上内院火口の西壁、剣ヶ峰の側からなぎ落されて、直線に突き切ること三里、力任せにたち....
死者の書」より 著者:折口信夫
った宮殿楼閣は、兜率天宮のたたずまいさながらであった。しかも、其四十九重の宝宮の内院に現れた尊者の相好は、あの夕、近々と目に見た俤びとの姿を、心に覓めて描き顕し....
五通」より 著者:田中貢太郎
ある日万は邵の家へ来た。邵は客を泊める舎に婢や媼を入れてあるので、とうとう万生を内院へ伴れていって泊めた。 その夜、万は枕についたが長い間寝つかれなかった。と....
三国志」より 著者:吉川英治
、珠玉も金銀も、瓦のようなものらしい。そのひとつすら身には持たず、すべて二夫人の内院へ運ばせて、 「曹操がこんなものをよこしました」と、みな献じてしまった。 ....
三国志」より 著者:吉川英治
残月がある頃、いつものように府城、官衙の辻々をめぐって、やがて大きな溝渠に沿い、内院の前までかかってくると、ふいに巡邏のひとりが大声でいった。 「ひどく早いなあ....
春の大方山」より 著者:木暮理太郎
のであるとは地質学者の説である。洞内は始は高く且つ広く、入口から四、五間の処に御内院開闢と書いた小祠がある、其右側を辿って二十間も進むと、左に一曲して間もなく急....