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内障
「内障〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
内障の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
て居ります」 秋「それがナ貴君《あなた》のお眼は外障眼《がいしょうがん》と違い
内障眼《ないしょうがん》と云って治《じ》し難《がた》い症ですから真珠《しんじゅ》....
「白蟻」より 著者:小栗虫太郎
れますけど、大体が、盲目から解放された瞬間の情景なのです。ここにもし、先天的な白
内障患者や、あるいは永いこと、真暗な密室の中にでも鎖じ込められていた人達があった....
「痴人の復讐」より 著者:小酒井不木
に痛み出して、同時に急に視力が減退したので外来診察所を訪ねたのでした。そこで「緑
内障」の疑ありとして、入院治療を勧められ私がその受持となったのであります。 諸....
「ルクレチウスと科学」より 著者:寺田寅彦
なりはしないか。不規則に角立った音波は噪音として聞かれ、振動急速な紫外線は目に白
内障をひき起こす。その何ゆえであるかは完全には説明されていないではないか。いわん....
「溺るるもの」より 著者:豊島与志雄
た。十六七の時に急に悪くなったのだという。兄は盲目だそうだ。遺伝性黴毒からきた黒
内障《そこひ》ではないかと私は思った。が彼女は角膜炎だと云った。そして近眼で乱視....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
で心の革命が起こったし、またそのおかげで父を知り父を愛したのであった。「彼は私の
内障眼《そこひ》をなおしてくれた」とマリユスは言っていた。
確かにその会堂理事....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
んきょう》につきまとってきた。今後彼は別の人間とならなければならなかった。突然|
内障眼《そこひ》の手術を受けた本心の異様な苦痛に悩んだ。見るのを厭《いと》ってい....
「白銀の失踪」より 著者:ドイルアーサー・コナン
ですか? ワトソン君、このナイフはむしろ君の領分らしいね」 「これは医者の方で白
内障メスという奴だ」 「そうだと思った。極めて緻密な仕事をするために、極めて尖鋭....
「空家の冒険」より 著者:ドイルアーサー・コナン
殖民地の、一知事であった、メイノース伯爵の次男であった。そしてアデイアの母は、白
内障の手術を受けるために帰国して、息子のロナルドと、娘のヒルダと一緒に、レーヌ公....
「話の種」より 著者:寺田寅彦
るのは恐ろしい病の基である。インドでは宗教上の迷信から太陽を強いて直視するために
内障眼を起す者が沢山ある。またロシアのある地方で牧牛が白皚々たる雪の強い光のため....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
幾つか溜ると蒲団の被などに織ってもらいます。 老眼の度が進んだばかりでなく、白
内障になって、片方は全く見えず、片方も視力が大分弱ってからは、絵のある本を二、三....
「明暗」より 著者:岡本かの子
バックにした三木雄は立派な一個の美青年だった。眼鏡の下の三木雄の眼はその病症が緑
内障であるせいか眼鏡の下に一寸見には生き生きと開いた眼に見えた。行き逢う人達の何....
「日を愛しむ」より 著者:外村繁
ね」 今、私はいつものように机に向かっている。先日、素子が張り替えた、まっ白い
内障子に、ガラス戸越しに柔かい陽ざしがあたっている。その明るい障子の上には、黒い....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
いたし、眼病になり、だん/″\嵩じて、末には霞んで見えないどころではなくバッタリ
内障眼のようになりまして、手紙一本書く事も出来ませんから、刀の詮議も仇敵の探索も....
「それから」より 著者:夏目漱石
るというまでで、負った事実には決してなれなかった。代助は惘然《もうぜん》として黒
内障《そこひ》に罹《かか》った人の如くに自失した。 彼は又三千代を訪ねた。三千....