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円める
「円める〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
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検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「傷痕の背景」より 著者:豊島与志雄
、綯りの力で、縮れてぼけて、ふうわりと、綿のように……。それを彼女は、掌で柔かく
円める……。新鮮な色彩の入り乱れた、宙に浮きそうな絹糸の球が、次第に大きくなって....
「濹東綺譚」より 著者:永井荷風
でわたくしの額と自分の手についた血をふき、「こら。こんな。」と云って其紙を見せて
円める。 「この蚊がなくなれば年の暮だろう。」 「そう。去年お酉《とり》様の時分....