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円卓
「円卓〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
円卓の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「春」より 著者:芥川竜之介
の居間《いま》には例の通り壁と云う壁に油画《あぶらえ》がかかり、畳に据《す》えた
円卓《えんたく》の上にも黄色い笠をかけた電燈が二年前の光りを放っていた。広子は寝....
「一夕話」より 著者:芥川竜之介
》の盃《さかずき》を干《ほ》してから、大仰《おおぎょう》に一同の顔を見まわした。
円卓《テエブル》のまわりを囲んでいるのは同じ学校の寄宿舎にいた、我々六人の中年者....
「河童」より 著者:芥川竜之介
的空気もまたニコティンを含有するためなりという。
我ら会員はホップ夫人とともに
円卓をめぐりて黙坐《もくざ》したり。夫人は三分二十五秒の後《のち》、きわめて急劇....
「人造人間殺害事件」より 著者:海野十三
た。 会議がはじまるときには、十三人の会員が全部揃って、粛々《しゅくしゅく》と
円卓子《まるテーブル》の囲《まわ》りをとりかこんだ。首領が立って説明した会議事項....
「クララの出家」より 著者:有島武郎
うだったが、やがて彼らは広場の方に、「フランシス」「ベルナルドーネの若い騎士」「
円卓子の盟主」などと声々に叫び立てながら、はぐれた伴侶を探しにもどって来た。彼ら....
「国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
会ビルディングの三階第十号室には我国の科学方面に於けるさまざまな学会の会長連が、
円卓を囲んでずらりと並んでいた。その人数は十七名もあろうか。電気学会長である帝大....
「地中魔」より 著者:海野十三
さてここはどこだか判らないが、奇妙にも窓が一つもない室である。荒くれ男が五六人、
円卓を囲んでいる。正面にふんぞり返っているのは、どこをどう逃げて来たのか正しく「....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
んばかりの刑罰――を下そうとする、それのごとくに思われるのだった。やがて、六人は
円卓を囲んで座に着いた。その夜の旗太郎は、平常なら身ごなしに浮き身をやつす彼には....
「のろのろ砲弾の驚異」より 著者:海野十三
入口のカーテンを引きます。さあ、椅子に腰をおかけなさい。そして、両手でこの大きな
円卓子を、しっかりと抑えていてください。しっかりつかまっていないと、あとで舌を噛....
「灯明之巻」より 著者:泉鏡花
「よう、誓の字。」 いや、どうも引手あまたで。大連が一台ずつ、黒塗り真円な大
円卓を、ぐるりと輪形に陣取って、清正公には極内だけれども、これを蛇の目の陣と称え....
「リギ山上の一夜」より 著者:斎藤茂吉
も山嶽を見ていただろう。妻は妻で、山嶽などは見なかった。外套を著たまま妻は両手を
円卓に突いて顳※のところをおさえているうちに自然と両眼を瞑っただろう。山上のこの....
「幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
いたものでして、宮中ではずいぶん読まれていますよ。*王様はとりわけ、アーサー王と
円卓の騎士の話を書いた、イフヴェンとゴーディアンの物語を好いていられます。それで....
「前記天満焼」より 著者:国枝史郎
押すボタンに連れて、珠が鏡に変わるのである。部屋の広さ三十畳敷ぐらいそこに幾個か
円卓があり、
円卓の周囲に榻がある。そこで勝負をするのだろう、この時代には珍らしい....
「フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
り、仮装舞踏会に出たりしたがったが、そのときの人物は、ロンスヴァルやアーサー王の
円卓の英雄たちや、キリストの墓所を異教徒の手から取り戻すために血を流した一団の騎....
「ガルスワーシーの家」より 著者:岡本かの子
けはいを感じて言葉を切った。訪問客の一団は丁度ロンドンで開かれたインドに就いての
円卓会議の出席者として態々渡英して来たインド各聯邦の代表者達の秘書の妻君や娘達で....