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「円周〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

円周の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
る時々の位置もまた特に規則正しく、すなわち、毎日約一度ずつ前進する。カルデア人が円周を三六〇度に分けたのは畢竟ここから起ったことである。その後になって、太陽は冬....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
フェニックス以下の八隻を配列し、又後方には多数の特務艦を従え、その周囲三十キロの円周海上は、四十キロの快速を持つ小航空母艦の感ある七千|噸巡洋艦二十五隻を以て固....
地球盗難」より 著者:海野十三
きに落ちついて、背後をふりかえり、痩せ細った手首をフラフラと動かして空間に小さな円周などを描き、恨めしそうな顔をヌーッとこっちへ出すといったのが定石なのであるが....
天主閣の音」より 著者:国枝史郎
た。と思うのは間違いで、実は夫れは煙突では無く、煙突の形をした何かなのであった。円周四尺直径一尺、総体が黒く塗られていた。そうして根元から五寸程の所に、斜めに鏡....
不尽の高根」より 著者:小島烏水
の浜にまで引き下り、さて仰いで見たまえ。それから数十里の裾野を、曲馬の馬が、同じ円周を駆けめぐるように、廻って見たまえ。それこそ富士という彫刻品の、線と面の回転....
メールストロムの旋渦」より 著者:佐々木直次郎
のあの、畏懼と、恐怖と、嘆美との感じを、私は決して忘れることはありますまい。船は円周の広々とした、深さも巨大な、漏斗の内側の表面に、まるで魔法にでもかかったよう....
火星探険」より 著者:海野十三
ら、ネッドは車の側に箱を置き、その上にのぼると牛の画の腹の下にハンドボールで穴を円周状《えんしゅうじょう》にあけた。そのあとで金槌《かなづち》で真中を叩いたから....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
駆逐戦隊がしっかり護衛していた。 航空部隊の一部は、全艦隊の外二キロメートルの円周にそい、はるかな高度をとって、ぐるぐる旋回し、夜暗とはいいながら不意打の敵に....
クリスマス・カロル」より 著者:ディケンズチャールズ
火の上に載せられた。それからクラチットの家族一同は、ボブ・クラチットの所謂団欒(円周)、実は半円のことであるが、それを成して、煖炉の周囲に集った。そして、ボブ・....
鴫突き」より 著者:寺田寅彦
し、少し中腰になったまま小刻みの駆け足で走り出した。直径百メートルもあるかと思う円周の上を走って行くその円の中心と思う辺りを注意して見るとなるほどそこに一羽の鳥....
絶景万国博覧会」より 著者:小栗虫太郎
に発している支柱が、大輪を作っていて、恰度初期の客車のような体裁をした箱が、その円周に幾つとなくぶる下っている。勿論、それが緩やかに回転するにつれて、眼下に雄大....
加利福尼亜の宝島」より 著者:国枝史郎
舟を進めた。舟が進むに従って水路は次第に広くなり、やがて一つの湾へ出た。 湾の円周五丁もあろうか、その中央と思われる辺に小さな島が浮き出ていた。 「やあ小ちゃ....
二都物語」より 著者:佐々木直次郎
理の中心から離れてしまっている――それは大して論証を必要としない――が、またその円周の外へは出ていない、だから、人間は、断食することと精霊を見ることとによって、....
次郎物語」より 著者:下村湖人
だろう、とぼくは疑わずにはいられない。それは、円の中心から、自分の欲するままに、円周のどこへでも進んでいけるというようなことでは、絶対にない。おそらく、円の中心....
落語・教祖列伝」より 著者:坂口安吾
空気のように忍びこむ。ふと豪傑が気がついた時は鼻介はニコニコと槍の長さよりも短い円周の中へチャンとはいっていたのである。ここが手練、イヤイヤ、武芸の極意というも....