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円心
「円心〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
円心の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
りんざいしゅう》のうちにも抜隊流の本山であります。そこの尼寺を開いたのは赤松入道
円心の息女であるということであります。 播磨《はりま》の国赤松入道
円心の息女、....
「旅愁」より 著者:横光利一
のと云ったところで、ぶち壊す資本主義がどこにあるというのだ。日本は奈良朝時代から
円心主義ばかりで来た国だ。その資本主義のない国で、左翼の論理を振り廻したところで....
「自然界の縞模様」より 著者:寺田寅彦
析出沈積して曲線的|円錐体を作る。そうして、その表面に実にみごとな放射状ならびに
円心状に週期的な凸凹を作ることがある。この場合にこれらの週期性を決定するものが何....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
って、今日普通に見るサーカスの小屋がけ、日本でいえば相撲の場所とほぼ同じように、
円心に舞台を置いて桟敷《さじき》が輪開して後方《うしろ》に高くなる。二千人を収容....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
折れない! と、田山白雲は最初からタカをくくっているのです。 いずれにしても、
円心はこちらにある、牡鹿《おじか》、桃生《ももふ》、志田、仙台の界隈《かいわい》....
「露肆」より 著者:泉鏡花
の手袋を嵌めた手に、細い銀煙管を持ちながら、店が違いやす、と澄まして講談本を、ト
円心に翳していて、行交う人の風采を、時々、水牛縁の眼鏡の上からじろりと視めるのが....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
表にあらわしたものといっていい。 はやくも、それにこたえて。 播磨では、赤松
円心に、二心の準備がみえ、備前の児島党、松田党などもまた、いつでも、呼応の姿勢に....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ら消えていた忍ノ大蔵がどこからかもどって来て。 「赤松勢だそうですよ。播磨の赤松
円心が、六波羅軍にやぶれて、山崎へ退き、再度、洛内へ攻め入る支度であんなに気勢を....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
と、高氏の胸は、さまざま、忙しそうであった。 「うちあわせのため、山崎に在る赤松
円心の許へつかわした今川、仁木の両名は、すでに帰っておるのに、直義はまだもどらぬ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
…すぐ三位ノ局|廉子もこれを聞くやいなおそばへ来ていた。 また、同日。 赤松
円心|父子四人が、勢五百騎で、奉迎のお供にと、福厳寺へ参向してきた。折しものこと....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
同夜、八幡方面まで進出した。 そして、翌九日、 「山崎の口も、細川|定禅、赤松
円心らの手勢が、かち取ってござりまする」 との伝令をうけたとき、尊氏は口にこそ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
そのほうがいぶかられていた。 すでに三月である。 先発の先鋒軍は、とうに赤松
円心や足利の与党がいる播磨地方へついているころだ。――にもかかわらず、尊氏討伐の....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
、一人の将は、まっ先に堂内へ入って行った。高ノ豊前守(師久)らしい。つづいて赤松
円心や細川定禅らの家来もわらわらッと争ッて内へ飛び上がった。 「…………」 だ....