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円明
「円明〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
円明の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
二枚あるのだ。――一枚は新帰元泰山大道|居士《こじ》という戒名。他は同じく新帰元
円明貞鏡大姉とあるのです。 「フフン。居士号大姉号をつけてあるところは相当金持ち....
「門」より 著者:夏目漱石
《ひよどり》が鋭どい声を立てた。夕方には表を急ぐ豆腐屋の喇叭《らっぱ》に交って、
円明寺の木魚の音が聞えた。日はますます短かくなった。そうして御米の顔色は、宗助が....
「山崎合戦」より 著者:菊池寛
、その所領の関係上暗かったかも知れないのである。 光秀は、十三日午前中、全軍を
円明寺|川畔に展開した。秀吉軍が、展開するのは、ずうっと遅れた。なぜ、光秀が展開....
「煩悩秘文書」より 著者:林不忘
の後の身のありさまを語りあおうと言うのじゃな。ふふむ、そりゃおおいに面白いぞ。」
円明流から分派して自流を樹《た》て、江戸下谷は練塀小路に、天心法外流の町道場をひ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
たあ、どうしたもんだ。 それからお前、宮本武蔵がここへ来て、柳生兵庫と相並んで
円明流をひろめているんだぜ―― それからまたお前、知ってるだろう、弓にかけちゃ....
「白塔の歌」より 著者:豊島与志雄
した。すると、荘太玄は別な答え方をしました。紫金城や万寿山よりも、五塔寺の古塔や
円明園の廃墟の方が、優れた鑑賞者に喜ばれるとすれば、全市廃墟になった後の壮大な城....
「秦の出発」より 著者:豊島与志雄
喧騒の都市上海の目貫の場所にも、思わぬところに閑静な一隅がある。
円明園路の松崎の事務所もその一つだ。街路には通行人の姿さえ見えないことがあり、煙....
「三甚内」より 著者:国枝史郎
越えている。絶えず左手は遊ばして置いて右手ばかりを使うのであるが、それはどうやら
円明流らしい。空掛け声は預けて置いて肉を切らせて骨を切るという実質一方の構えであ....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
滅す。願わくば、閻※《えんた》羅火、謨賀《ぼか》那火、邪悪心、邪悪人を燃尽して、
円明の智火を、虚空界に充満せしめ給え」
と、祈り出した。
寛之助の病平癒の祈....
「九条武子」より 著者:長谷川時雨
う先日ので済んでおりますと、伝えさせたという。 私が、戯曲的に考えれば、生母の
円明院《えんみょういん》お藤の方が、手首にかけた水晶の数珠《じゅず》を、武子さん....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
うか」 「……は」 「だが深く思うと、政治の道は武のみが本ではない。文武二道の大
円明の境こそ、無欠の政治があり、世を活かす大道の剣の極致があった。――だから、ま....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
重について、画風に変化が起ったような風も見えない。 ただ、熊本の野田家(武蔵の
円明流の継承者で、細川藩の師範野田|一渓の裔)の子孫の家には、武蔵の遺品が種々残....