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円月
「円月〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
円月の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「土曜夫人」より 著者:織田作之助
十円ずつやる。ほな、あの女も安心して病気癒す気になるやろ。けど、巡査でも一日五十
円月給取ってるやろかなア」 「そうね。――あんた頭いいじゃないの。政治家より頭い....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
は出来ない。晴れた日には両手に剣を舞わすが、その光りは身をめぐって飛び、あたかも
円月の如くである。飲み食いは時を定めず、好んで木実や栗を食うが、もっとも犬をたし....
「浮雲」より 著者:二葉亭四迷
真個《ほんと》に本田さんは感心なもんだナ、未《ま》だ年齢《とし》も若いのに三十五
円月給取るように成んなすった。それから思うと内の文三なんざア盆暗《ぼんくら》の意....
「その先の問題」より 著者:宮本百合子
て私たちの現実生活にどんな実際のかかわりをもって作用してくるだろうか。ここに五十
円月給をとっている娘さんがあるとして、その娘さんはおそらく決して二十円の草履は買....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
子規居士の方に多かった。漱石氏と前後して浅井|黙語、中村|不折、相島|虚吼、森|
円月、直木|燕洋その他の諸君が洋行して送ってくれる一枚の絵葉書をも、居士は深い興....