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円朝
「円朝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
円朝の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
、松助、家橘(後の羽左衛門)、染五郎(後の幸四郎)というような顔触れで、二番目は
円朝物の「荻江の一節」と内定していたのであるが、それも余り思わしくないと云うので....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
らでしばしば見る画燈である。僕はにわかに剪燈新話の牡丹燈記を思い出した。あわせて
円朝の牡丹燈籠を思い出した。そうして、その灯をたずさえて来るのが美しい幽霊のよう....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
くり書き直したものでございます。一方の『牡丹燈記』が浅井了意の『お伽ぼうこ』や、
円朝の『牡丹燈籠』に取り入れられているのは、どなたも能く御存じのことでございまし....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
私は漫談というものもおいおいと自作の勝手な漫談でなく、ある漫談名家の作を、例えば
円朝師匠の何々を一席というふうに行う方がつまらない汚なさが現れず、聴衆の迷惑を軽....
「怪譚小説の話」より 著者:田中貢太郎
譚小説になった。秋成の蛇性の婬は『西湖佳話』の飜案であるという事は今もいったが、
円朝の怪談で有名な彼の『牡丹燈籠』は『剪燈新話』の中の『牡丹燈記』から出たもので....
「寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
の二種がある。前者は三遊亭円遊、三遊亭遊三、禽語楼小さんのたぐいで、後者は三遊亭
円朝、柳亭燕枝、春錦亭柳桜のたぐいであるが、前者は劇に関係が少ない。ここに語るの....
「戦後新人論」より 著者:坂口安吾
や、迷信的評価規準が横行するのは仕方がないかも知れない。 五代目はうまかった。
円朝はどうだ、小さんがどうだ、今の奴はなっていない、と云う見識のない老人はみんな....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
で、縁日なんぞ、そうブラつきは致しません。この一日から十五日まで、寄席の金本に、
円朝がかかっております。西洋人情噺、十五日の連続ものでございます。今月の金本は前....
「異妖編」より 著者:岡本綺堂
丹燈記 剪燈新話のうちの牡丹燈記を翻案した、かの山東京伝の浮牡丹全伝や、三遊亭
円朝の怪談牡丹燈籠や、それらはいずれも有名なものになっているが、それらとはまたす....
「怪談劇」より 著者:岡本綺堂
」を書いているが、これはむしろ怪談否定劇である。 明治以後に出来た怪談劇では、
円朝の話を脚色した「怪異談牡丹燈籠」が最も知られている。それから、同じ
円朝物の「....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
り漁り尽した私は硯友社諸君の器用な文才には敬服しても造詣の底は見え透いた気がして
円朝の人情|噺以上に動かされなかった。古人の作や一知半解ながらも多少|窺った外国....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
の名を以て歌舞伎座に引幕を贈ったことである。それは二十六年の盆興行で、通し狂言が
円朝物の「榛名梅香団扇画」で、ほかに中幕として大晏寺堤と水滸伝のだんまりが付いて....
「明治の文学の開拓者」より 著者:内田魯庵
らって私に買ってくれといった時、私はあんなツマラヌものはおよしなさい、アレよりは
円朝の『牡丹燈籠』の方が面白いからといって代りに『牡丹燈籠』を買ってやった事があ....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
、四日より開場。八百蔵、猿之助、勘五郎、芝鶴ら出勤。 ○一月、歌舞伎座にて三遊亭
円朝の「塩原多助一代記」を脚色して上演。菊五郎の多助、馬の別れが大好評。それより....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
。その親戚は三遊派の「五りん」とかいうもののお上さんだった。僕の家へ何かの拍子に
円朝の息子の出入りしたりしたのもこういう親戚のあったためであろう。僕はまたその家....