円盤[語句情報] »
円盤
「円盤〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
円盤の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「僕の帽子のお話」より 著者:有島武郎
慌《あわ》てて僕も格子戸のあきまから駈《か》け出しました。見ると帽子は投げられた
円盤《えんばん》のように二、三|間《げん》先きをくるくるとまわって行《ゆ》きます....
「星座」より 著者:有島武郎
いし》とをかたみ代りに見やりながら続けた。
「これがシャッターの回転数と蓄音機の
円盤の回転数との関係を示した項式です。こういう具合にシャッターの方をAとし、
円盤....
「オリンポスの果実」より 著者:田中英光
、一瞬《いっしゅん》の間に全部いなくなってしまいました。あとにあなたともう一人、
円盤《えんばん》の石見嬢が残っていましたが、石見さんもみんなの俄《にわ》かに席か....
「家霊」より 著者:岡本かの子
窓から覗いているくめ子は、嘗《かつ》て学校で見た石膏模造の希臘《ギリシア》彫刻の
円盤投げの青年像が、その
円盤をさし挟んだ右腕を人間の肉体機構の最極限の度にまでさ....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
則な形をした星雲が取り囲んでいることが分る(近所にある恒星の写真像が皆規則正しい
円盤の形をしているのと比較せよ)。これで見るとこの侵入者はこの稀薄な星雲の一部を....
「映画芸術」より 著者:寺田寅彦
られる推移の手段としての接枝的連接法とも呼ばれる常套的手法がある。たとえば蓄音機
円盤が出勤簿レジスターの
円盤にオーバーラップするとか、あるいはしわくちゃのハンケ....
「ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
れほどでもないのよ。東助さんの方の宿題論文はなんというの」 「僕のはね、『空飛ぶ
円盤と人魂《ひとだま》の関係について』というんだ」 「空飛ぶ
円盤と人魂の関係? ....
「第四次元の男」より 著者:海野十三
なくなる」 「ふふん、奇妙なことだ」 「はじめ白い点から始まり、やがて大きい白い
円盤となり、やがてそれが青い帯の散乱となり、ついにぱっと消えてしまうまで――二次....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
しゅう! ら・ぼうる・ぱっす! 眠そうな顔と声の台取締が、こう呟きながら片手で
円盤を廻して同じ手で「丸薬」をはじいた。 『Un cochon――豚!』 女は....
「てのひら自伝」より 著者:坂口安吾
る。 私が小学校の時、野球をしてボールを追っかけていた目と鼻の間を皮をかすめて
円盤が飛んで行った。次に私が中学の時、グランドに立っていたら、選手の投げやりがの....
「紅毛傾城」より 著者:小栗虫太郎
れは、海霧の中を、黄色い星の群れが、迷いさまよってでもいるかのように、その金色の
円盤が、島を後光のように覆うていたとか申します。そして、ベーリングはただ一人小舟....
「フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
現われてくるのですよ。そこでは、マーガレット、太陽はいつでも眼に見え、その大きな
円盤が地平線の上に懸って、永遠の輝きを放っているのです。そこには――というのは、....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
を化かすタヌキがでるとか、あの村には人魂がとぶなぞといった。 今日では、空とぶ
円盤が村の上空を通って行った、なぞという。 いつの時代を問わず、人生の景物のよ....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
気だ。その無尽蔵に涌出するむくりむくりの塊り。 しかも、見るものは空と海との大
円盤である。近くは深沈としたブリュウブラックの潮の面に擾乱する水あさぎと白の泡沫....
「新古細句銀座通」より 著者:岸田劉生
をして、盛んに「アーバイ/\」とやったものである。 蓄音機が非常に珍しくまだ平
円盤がなくて蝋管の時分、高いところへ蓄音機を据えてそのわきに端座し銭をとって今日....