円相[語句情報] » 円相

「円相〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

円相の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ネオン横丁殺人事件」より 著者:海野十三
拙者は虫尾兵作の殺害を貴殿に依頼せしこと真なり。成功の暁には本書引換に報酬金一萬円相渡すべきものとす。後日のため一札、仍って如件 四月一日 ....
斬られたさに」より 著者:夢野久作
プンしている二尺の一間床に、小田原と同じ蝦夷菊が投入にしてある。落款は判からぬが円相を描いた茶掛が新しい。その前に並べた酒袋の座布団と、吉野|春慶の平膳が旅籠ら....
愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
いところの一種の性を備えたる人間、すなわち原型としての人間(かかる人間が完全なる円相を備えたるものである)たらんと願うのではあるまいか。ある人々は全然性の差別を....
新女大学」より 著者:福沢諭吉
には旧女大学の条々を論破し去て、更らに新女大学の新主義を唱うることなれば、新旧方円相容れずして世間に多少の反対論もある可し。旧説は両性の関係を律するに専ら形式を....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
もって、白くして静かなる光ある物が入って来た。前には宗教の領分に属していた真実の円相を、茶碗というものによって朝夕手の裡に取って見ることができたのである。是が平....