円石[語句情報] » 円石

「円石〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

円石の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
白峰山脈縦断記」より 著者:小島烏水
でに白げられたる、木の骨――というより外に、与える名がない――と、砂に埋まれた楕円石や、稜角の鋭いヒイラギ石やは、丁度、人間の屍骸が、木乃伊となって、木偶か陶製....
谷より峰へ峰より谷へ」より 著者:小島烏水
あれば、黄な碼碯色のものや、陶磁器の破片のように白く硬く光っているのもある、青い円石の中に、一筋白く岩脈の入ったのが、縞芒でも見るようで美しい、この高らかな大な....
」より 著者:森鴎外
山|生っている。縁に近い処には、瓦で築いた花壇があって、菊が造ってある。その傍に円石を畳んだ井戸があって、どの石の隙間からも赤い蟹が覗いている。花壇の向うは畠に....
銅銭会事変」より 著者:国枝史郎
の人の袖に縋り、憐愍を乞う輩であった。 一個の手ごろの四角い石と、十個の小さい円石とで、一人の乞食が変なことをしていた。 やや離れた欄干に倚り、それを見てい....
やまなし」より 著者:宮沢賢治
大きくなり、底の景色も夏から秋の間にすっかり変りました。 白い柔《やわら》かな円石《まるいし》もころがって来、小さな錐《きり》の形の水晶《すいしょう》の粒や、....
利根の尺鮎」より 著者:佐藤垢石
も下流へ走らねば、掛かった鮎が水際へ寄ってこなかった。 猫滝、芝河原、長つ滝、円石、桜の木方面の釣興も素敵であった。初心のころ、円石の流心で大漁したことは、私....