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円陣
「円陣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
円陣の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球盗難」より 著者:海野十三
すか?」 記者たちは、ちょっと困ったという顔をした。そして少しはなれたところに
円陣を作って協議を始めた。しばらくすると相談がまとまったのか、一人が進み出で、 ....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
ていた。腰には一本の塗り鞘の刀を佩していた。 この四人が野蛮人の舞踊のように、
円陣を作って踊るのである。笛と太鼓はほとんど休みなしに囃しつづける。踊り手も休み....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
顔前に蒸気の壁が出来、さらに、中央の三本に焔を瞬かせて、光を暗くするとだ。当然、
円陣の中央にいる一人の顔は、異常のない両端の光から最も遠くなる。したがって、その....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
した。二三人が立ち上がった。土塀の側へ歩いて行った。そうして仕事を手伝った、で、
円陣に空が出来た。そこから火の光が土塀の方へ射した。 やがて人達が帰って来た。....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
のであった。 その上、相手は力がある。マルモ隊長は、隊員を一つところにあつめて
円陣《えんじん》をつくり、まわりからおどりかかって来る相手めがけて、そのへんにこ....
「海底都市」より 著者:海野十三
自分も五足六足うしろへさがった。学生たちも下がって、互いに間隔《かんかく》の広い
円陣《えんじん》がつくられた。 「ええと……装置のエル百九十九号。二百一号、二百....
「火星探険」より 著者:海野十三
、自動車を彼らのまん中にぴったりと停めた。 火星人たちは自動車のまわりに大きい
円陣を作った。彼らはますますからだを大きく左右へふって、リズムを楽しむ風であった....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
一行や大寺警部たちが、老博士の機嫌をこれ以上悪くしない程度の距離をもって、大きく
円陣をつくって取巻いた。 古堀博士は、ゴムの手袋を出してはめ、眼鏡をかけかえる....
「人造人間エフ氏」より 著者:海野十三
見えたのは、どうやら恐るべき人造人間であることが推定されましたので、戦車部隊が、
円陣をつくりまして、だんだん輪を小さくして、人造人間を捕えるのに努力中であります....
「流線間諜」より 著者:海野十三
、何階の部屋だかも分らない、しかしその広間には、凡そ二十|脚ほどの椅子がグルッと
円陣をなして置いてあり、その中に、特に立派な背の高い椅子が一つあるが、その前にだ....
「めでたき風景」より 著者:小出楢重
た。三味線と酒と、大勢が踊っていた。ある座敷では洋服の男が六、七名、芸妓とともに
円陣を作ってやっちょろまかせのよやまかしょというものを踊っていた。T夫人はそれを....
「南蛮秘話森右近丸」より 著者:国枝史郎
た右近丸が、太刀を揮って背後から、二三人を切って倒したのである。 当然香具師の
円陣が崩れ、バラバラと四方へ別れたが、四ツ塚の方へ走り出した。 つと現われたは....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
騒ぎも、今は全く静まっていた。数間を離れて百姓や旅人、そういう人々の見物の群が、
円陣を作って見守っているばかりで、気味悪いばかりに寂静としていた。 二本の刀が....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
一度に寄り添ってしまった。でおのずから四人の姿は、燭台の燈火を中央にして、一種の
円陣を形作った。眉毛の濃い武士の切れの長い眼は、いつもの倍ほどに見ひらかれている....
「ストリップ修学旅行」より 著者:小野佐世男
広間に現れ、いよいよ女護島の幕は切って落されたのである。社長を上座に、ぐるっと大
円陣の前には酒さかなの美事な膳部がならべられ、自慢の肉体をお揃いの浴衣ににおわし....