円頂黒衣[語句情報] »
円頂黒衣
「円頂黒衣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
円頂黒衣の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「白くれない」より 著者:夢野久作
血にまみれつゝめぐり/\て又こゝに結ぼるゝこそ不思議なれ。御身は若衆姿。わが身は
円頂黒衣。罪障、悪業に埋もれ果つれども二人の思ひに穢れはあらじ。可憐の女よと手を....
「妾の半生涯」より 著者:福田英子
り、数等を減刑せられ、無事出獄して、大いに悔悟《かいご》する処あり、遂《つい》に
円頂黒衣《えんちょうこくい》に赤心《せきしん》を表わし、一、二度は妾が東京の寓所....
「血ぬられた懐刀」より 著者:国枝史郎
穏かではあったけれど、威厳のある老女の声であった。 つと立ちいでた人物がある。
円頂黒衣鼠色の衣裳、手に珠数をつまぐっている。眉長く鼻秀で、額は広く頤は厳しい。....
「芳川鎌子」より 著者:長谷川時雨
宗教家に面会したおり、ふとその夜の論難を語ると、その人はこういった。もとよりその
円頂黒衣の人は洒脱《しゃだつ》な気さくな人であったが、こともなげにその解決をつけ....