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「再嫁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

再嫁の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
賤ヶ岳合戦」より 著者:菊池寛
共に寂しく暮して居たが、信孝勝家と結ばんが為、美人の誉高い伯母お市の方を、勝家に再嫁せしめたのである。勝家の許に来って一年経たず、再び落城の憂目を見る事になった....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
は子婦糸の父田口儀三郎の窮を憫んで、百両余の金を餽り、糸をば有馬宗智というものに再嫁せしめた。十二月二十六日に、抽斎は躋寿館の講師たる故を以て、年に五人扶持を給....
惜別」より 著者:太宰治
に限る」とあった。昆虫も貞節でなければものの役には立たぬと見えて、後妻を娶ったり再嫁したやつは、薬になる資格さえ無いというわけである。けれども、それを捜すのに、....
十二支考」より 著者:南方熊楠
公《ぼくこう》の女《むすめ》夏姫は陳太夫御叔が妻たり、六十余歳にして、晋の叔向に再嫁して子を生めり。『列女伝』に、〈夏姫内に技術を挟《さしはさ》む、けだし老いて....
私の貞操観」より 著者:与謝野晶子
それらについても経験を聞きたい。 未亡人というものは故人|某の妻である。それが再嫁をするということは法律上に姦通ではないにしても、本人の心持は疚しくないもので....
朱絃舎浜子」より 著者:長谷川時雨
のお嫁御《よめご》になって、連合《つれあい》に別れたので、気苦労のないところへと再嫁して、浜子さんを生んだ時に、女の子だったらば、琴が上手《じょうず》になるよう....
巷説享保図絵」より 著者:林不忘
うと、まず推測いたすな。縁を絶たれた名ばかりの妻も、若後家となって、良縁を求めて再嫁することもできるによって、まず、このほうも人助けかな」 木場の甚も、そばで....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
みを嘱しております。 さて、また、彼の金谷おきせさん(東雲師末の妹)は良人没後再嫁し、娘が出来ました。その娘が金物商中山家へ縁附きました。中山氏は北海道|樺太....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
の寂超と加賀との間には定家より二十歳ばかり年上の隆信という兄があった。母が俊成に再嫁して定家を生んでからは、定家が寵愛を独占して、隆信は淋しさをまぎらすことがで....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
播州の人で、別所林治という人のむすめであるが、武蔵を生んだ後、佐用郡の田住某に、再嫁したとも伝えられている。が、よく分っていない。 武蔵は、一たん、その母と共....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
ぐらいで、この事件では他に正史といえるような史料は何もないからである。 常磐も再嫁以後のことは、全く分かっていない。再縁先の一条大蔵卿成長(参議忠能の子)とい....