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再度
「再度〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
再度の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
ょうくにく》の計を褒《ほ》められて、苦《にが》い顔をしたのに不思議はない。彼は、
再度の打撃をうけて僅に残っていた胸間の春風《しゅんぷう》が、見る見る中に吹きつく....
「或る女」より 著者:有島武郎
《あいだ》食堂で事務長と通り一ぺんの話でもしているらしい木村が、ころを見計らって
再度葉子の部屋《へや》の戸をたたいた時にも、葉子はまだ枕《まくら》に顔を伏せて、....
「野菊の墓」より 著者:伊藤左千夫
志《どうし》の思慮には何らの工夫も無かったのである。八百屋お七は家を焼いたらば、
再度《ふたたび》思う人に逢われることと工夫をしたのであるが、吾々二人は妻戸一枚を....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
暗示している。すなわち、彼の設定した『太陽の滅亡の法則の中には、四散した微粒子の
再度の集合の萌芽を含んでいる。たとえこの粒子はいったんは渾沌と混合してしまったと....
「朱日記」より 著者:泉鏡花
と窓と一所に、肩をぶるぶると揺って、卓子の上へ煙管を棄てた。 「源助。」 と
再度|更って、 「小児が懐中の果物なんか、袂へ入れさせれば済む事よ。 どうも変....
「間諜座事件」より 著者:海野十三
べてみるまでもなく、大声をあげたりして、もう明瞭な失敗をしたQX30だった。もう
再度、生きて此のレビュー館は出られなくなった。 万事休す! * 義....
「天守物語」より 著者:泉鏡花
つく。 夫人 (先んじて声を掛く。穏に)また見えたか。 図書 はっ、夜陰と申し、
再度|御左右を騒がせ、まことに恐入りました。 夫人 何しに来ました。 図書 御天....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
高度より一千メートル下になった。よし、ここなら安全だと、切替桿を逆につきだして、
再度、艇を前進にうつした。 安定度が非常に高いこの彗星号は、このような乱暴きわ....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
よう)――御夫婦、黒門を出さしったのが、また世に立たっしゃる前表かの。 鶴谷は
再度、御隠居の代になりました。」 「息子さんは不埒が分って勘当かい。」 「聞かっ....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
の針に太陽の光をあてて磁石にするという、あやしい実験をも附した。 五月半ばには
再度ベスビアスに登ったが、二度目の時は丁度噴火のあった際であり、それに噴火口に着....
「瘤」より 著者:犬田卯
派だった一人の長老が引退し、津本派が五名……といったようなことで、かくしてここに
再度、村へは瘤がくっついた次第なのだ…… 二 蔭ではいきり立ったが、....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
見てとった。 ――先生、先生、橘先生――これはまたどうした事で。……既に電報で
再度までも申出ましたものを、御着の時間どころか、東京御出発の御通知も下さらず、幹....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
の学校も同一なり。その当時の同窓はたいていみな隔世の人となりたるに、海外において
再度相会するは好縁というべし。当夕九時半、リバプールに着し、レールウェー・ホテル....
「松の操美人の生埋」より 著者:宇田川文海
を聞て憮然たるもの暫久しゅうす。此行都下に滞留すること僅に二周間に過ず、團十郎|
再度場に登らず、圓朝氏留って帰らざるを以て、遂に二氏の技芸を見聞する能わず、宝山....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
の運動戦にも転じ得ず、かえって新しき占領地区の左翼方面に不安を来たしたのである。
再度言うが、ドイツ軍事界の戦争の性質に関する見解の固定が、開戦前に予期したと全く....