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「再応〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

再応の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:芥川竜之介
とした。実際またそう思って読んで行けば、疑わしい個所もないではなかった。けれども再応《さいおう》考えて見ると、それも皆彼女の邪推《じゃすい》らしかった。広子は今....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
ない旨を答えると、さらに判事庁において先刻の陳述は筆記書面のとおりに相違ないかと再応の訊問があった。彼が相違ない旨を答えると、それなら調印いたせとの言葉に、即刻....
博士問題の成行」より 著者:夏目漱石
、小生《しょうせい》の希望通り取計らいかぬる旨《むね》の御返事を領《りょう》し、再応《さいおう》の御答を致します。 「小生は学位授与の御通知に接したる故に、辞退....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
も、尋常に捕まえきれぬ時は、斬り殺すことも許されている。一応、諒解したらしいが、再応の雲行きが怪しくなったと見て取った白雲は、 「いや、君たち、絵かきだから二本....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
身ぶるいしながら、篤《とく》とその肉体を見直さないわけにはゆきません。といっても再応断わっておかなければならぬことは、この身ぶるいが、前世紀の足利将軍家の執事氏....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ない、このくらいのことで、済まなかったと考える神尾ではないが、ここで捕まれば一応再応は吟味を受ける、そうなると必ず自分の分が悪くなる、そこで、取押えられてはなら....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
うぜん》として立戻って来ました。 まず驚喜したのは清澄の茂太郎でしたけれども、再応失望せしめたのは、七兵衛親爺を、いずれのところからも同行して来た形跡のないと....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
からずば隊長を殺したと称して、我々を乱す計略に相違ない、使者の者を留めて置いて、再応仔細を糾問《きゅうもん》すべし」 使者というのは七条油小路の町役人であって....
松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
恨候てか満座の中にて存外の御過言其の儘には捨置難く依之明晩|戌の中刻小原山に於て再応承わり度候間|能く/\御覚悟候て右時刻|無遅滞御出で有之度此段|申進じ候御返....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ているか、或いはその中のほんの一種類だけの悪戯《いたずら》に過ぎないか、その辺を再応吟味してみる必要はあるのです。いかに毒茸族が憎いからといって、茸の方から進ん....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
たろうが、遂にその言に従って辞表を差出された。が、幕府では容易に聞届られぬので、再応出願せられてヤッとのこと辞職を許された。それは慶応三年の十月で、この時は既に....
後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
事細かに右京殿へ言上いたしました。それと同時に此方は文治の身の上、石川土佐守殿は再応文治をお取調べの上、口証爪印も相済みまして、いよ/\切腹を仰せ渡されました。....