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「再挙〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

再挙の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
だけあって、実にその犯行は巧みな計画にもとづき、あくまでも宗門|一揆《いっき》の再挙を計るために、まずかれらは軍資金の調達に勤めました。その一方法として、案出さ....
竹青」より 著者:太宰治
で、懐から財布を取出しいくらかの金を与え、 「人間万事|塞翁の馬。元気を出して、再挙を図るさ。人生七十年、いろいろさまざまの事がある。人情は飜覆して洞庭湖の波瀾....
碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
議したが、既に兵糧庫も焼れて居るし、鳳山からの援軍も来ない上は、一度京城へ退いて再挙するに如くはなしと決して、潜に城を出で大同江の氷を渡って京城へと落ち延びた。....
四条畷の戦」より 著者:菊池寛
田城を急襲して居る。これは東条と吉野との連絡を確実にする為であって、大楠公の赤坂再挙の戦略と全然同一のものである。果然これを機会として京畿の官軍は一時に蜂起し、....
」より 著者:島崎藤村
うしたろう」と三吉は思出したように。 「あの人も失敗して、郷里へ帰ったきりです。再挙を計る心は無さそうです」 こんな話をしていると、階下では娘達の笑声が起った....
超人間X号」より 著者:海野十三
のだ。 「よし、残念だが、背に腹はかえられない。十分のあいだにここを逃げだして、再挙《さいきょ》をはかることにしよう」 X号も、ついに最後のかくごをきめたので....
二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
あ、それは保証のかぎりでない。旧イネ国の敗走兵が、南の方の小さい島々へ上陸して、再挙をはかっているという噂を聞いたことがあるぞ」 「それにしてもだ、この第一岬要....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
れる女性ではなかったかも知れませぬ……。 兎にも角にも、落城後の私は女ながらも再挙を図るつもりで、僅ばかりの忠義な従者に護られて、あちこちに身を潜めて居りまし....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
はナポレオンがエルバ島より帰来する途中、それを迎えることを拒み、またナポレオンの再挙一百日の間、皇帝のための公の祈祷を教区内に禁じた。 妹のバティスティーヌ嬢....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ち監視の下に、置かれることになった。国王ルイ十八世は一百日(訳者注 ナポレオンの再挙の間のこと)のうちに起こったすべては無効であると考えていたので、彼に対しても....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
守っていた。最期の時には、臨終の苦悶《くもん》のうちに、百日(訳者注 ナポレオン再挙の百日間)の将校らから贈られた一本の剣を胸に抱きしめていた。ナポレオンは軍隊....
話の種」より 著者:寺田寅彦
でこの気球が少々の風には逆らって疾走し得る事を確かめたから、更に来年の夏を待って再挙を計るはずだという。 (明治四十年十一月十日『東京朝日新聞』) ....
怪異黒姫おろし」より 著者:江見水蔭
った。最初に大田切で隙を狙って失敗したので、急いで変装して間道を駈抜けて、関川で再挙を企て又成らず、三度目の黒姫おろし、見事にこれは成功して、大名行列を一斉に盲....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
弥六に邪魔をされ折角誘拐して来た浜路を伏姫神霊に取り返される。素藤が初め捕われて再挙を謀る間潜伏した山というはどの辺を指すのか解らぬが、夷隅は海岸を除いては全郡....
赤坂城の謀略」より 著者:国枝史郎
謀計にござりまする。粗略あろうとは存じられませぬ」 「早々御落去なさりませ」 「再挙の時こそ待ち遠しゅうござりまする」 そういう将卒の顔には、何等の憂の影もな....