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再発見
「再発見〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
再発見の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「今日の文学の展望」より 著者:宮本百合子
に際しては裏がえしとなって現われた。一定のイデオロギーに対する人間的弱さ、箇性の
再発見、インテリゲンツィア・小市民としての出生への再帰の欲望などが内的対立として....
「芭蕉について」より 著者:宮本百合子
。そういう通俗の断論はこれまでに随分流布している。特に、この三四年は日本が日本を
再発見する必要に立たされて、文化や芸術の面で日本の古典が再認識を試みられるように....
「文学精神と批判精神」より 著者:宮本百合子
性格をもって文学に甦らなければならないのであるが、その目安をもって私たちが自己の
再発見をなし得るための客観的な力として、現実に在るのは、批判の精神をおいて他に無....
「心に疼く欲求がある」より 著者:宮本百合子
い。権力の諸関係の本質と相通じて、怪物的である。そして、現代における大きい典型の
再発見の妙味は、それが、ルネッサンスの世界、バルザックの世界にあるように、怪物同....
「しかし昔にはかえらない」より 著者:宮本百合子
って働いて来た生活が、孤立させられたとき、その心理は複雑で、多く自分というものの
再発見、再確認が行われる。その
再発見、再確認の過程で、その人の運命と階級の運命の....
「世代の価値」より 著者:宮本百合子
覚の中にそのまま共感され難いところがある。ところが、ブルーノ・タウトの「日本美の
再発見」の桂の離宮の美しさの描写にしろ、外国人であるタウトはそれぞれの手づるによ....
「戦争はわたしたちからすべてを奪う」より 著者:宮本百合子
て、「桂冠詩人としての日本武尊だの、万葉の歌人たち、或いは恋愛の女詩人和泉式部の
再発見という風に進んだ。日本の文学は、そのように古典を学んだことで、却って、現代....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
史を溯って、二つのものが分れようとする過去の分岐点にまで引きもどされた時、初めて
再発見されるべきものである(これは哲学者達の例の「主客未分」の状態のことなどでは....
「辞典」より 著者:戸坂潤
うに、マルクス、エンゲルスやヘーゲルからさえ独立に、この独逸の一労働者は弁証法を
再発見したのである。尤も、彼の弁証法には多分にシェリング風の同一哲学やスピノザ風....
「期待と切望」より 著者:宮本百合子
性をも示し語っているように見えます。 作曲家達が逢着している所謂日本的なものの
再発見の問題には、進歩的な文学者がそれにぶつかって最も健全な人間的芸術的解決を見....
「あとがき(『宮本百合子選集』第十巻)」より 著者:宮本百合子
ロレタリア文学運動の末期の評論のうちに、その本質はつかみ出されているということを
再発見する。 この事実は、わたし一個人の達成としてとりあげられるのではない。日....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
というようなことで古代の人間が不便な中を大きく動いたそこが面白いのね、ホグベンが
再発見した支那から欧州への「|絹の道《シルク・ロード》」のようなものです。その道....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
ふたたび交わりだした。彼女は恋愛の間彼らをすっかり忘れていたので、それはまったく
再発見と同様だった。彼女の魂がオリヴィエの魂に交じっていたとしても、オリヴィエの....
「悲願に就て」より 著者:坂口安吾
又偉大なる作家達が全てそうであったように、習慣的な人間観に抗して、人間の絶えざる
再発見に努めてきたジイドは、ソヴエート聯邦に於て制度が人々を解放したばかりでなく....
「読書遍歴」より 著者:三木清
ウト氏の弟子となった若い建築家上野伊三郎がいた。(上野の名は岩波新書の『日本美の
再発見』におけるタウト氏の文章の中に出てくるから読者の中には記憶されている方もあ....