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再築
「再築〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
再築の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
ために古代の皇居は非常にしばしば次から次へとうつされた。伊勢の大廟を二十年ごとに
再築するのは古の儀式の今日なお行なわれている一例である。こういう習慣を守るのは組....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
会を有していたのであるが、何かの事情でしばらく中絶していたのを、震災以後、復興の
再築が竣工して、いよいよこの九月から新校舎で授業をはじめることになったので、それ....
「大阪を歩く」より 著者:直木三十五
蹟に冷淡すぎるようである。史蹟に熱心だったって、金は儲からないが、大阪城の天守を
再築する位なら、もう少し、史蹟の保存と紹介とに、力を入れてもいいだろう。 高橋....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
の辺に倒れた屋敷が沢山あったが、前にもいった如く、嘉永元年に焼けて後極めて堅固に
再築したので、そんな地盤の上に在りながら、この上屋敷だけは破損はしなかった。 ....
「武州喜多院」より 著者:中里介山
将軍家光お手植桜 樹高――三十二尺、周囲――八尺、樹齢――二百九十年 寛永十六年
再築の時植付 とある、それから書院を廻って見ると三代将軍誕生の間というのがあ....
「源氏物語」より 著者:紫式部
め常に相見る方法をいかにして得ようかとばかり考えておいでになった。中納言は火災後
再築している三条の宮のでき上がり次第によい方法を講じて大姫君を迎えようと考えてい....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
わざわざ言うまでもないことである。パリーは著者の精神の故郷である。ただ種々の破壊
再築を経たので、著者の青年時代のパリー、著者が自分の記憶のうちに大切に持って行っ....
「朱絃舎浜子」より 著者:長谷川時雨
新富座という、堂々たるものになったのは、九年|霜月末《しもつきすえ》に焼けてから
再築し、十一年春に、西南戦争を上演して大入《おおいり》をとってからだ。 明治十....
「老狸伝」より 著者:佐藤垢石
。市中へ、一つ目小僧や、大入道が散歩にでかけて、人々に腰を抜かせたのもこの頃だ。
再築の工事がはじまったのは、明治維新から三、四年前の、元治元年五月十三日で、竣工....
「九月四日」より 著者:岡本綺堂
も何となく嬉しかった。 しかもわたしの旧宅地附近は元来が住宅区域であったので、
再築に取りかかった家は甚だ少い。筋向いのT氏は震災後まだ一月を経ないうちに、手早....
「西航日録」より 著者:井上円了
りて過般の哲学館事件を想起し、感慨のあまり、左の七絶をつづる。 講堂一夜為風頽、
再築功成復化灰、遺恨禍源猶未尽、天災漸去又人災。 (講堂は一夜にして風のために倒....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
がしばしば繰返さる。しかも傾聴に価するほどの名論は殆どなかりしなり。 ○久松座の
再築落成して、千歳座と改称し、一月四日より七日まで開場式を行う。一番目に左団次の....
「芝、麻布」より 著者:小山内薫
。その私が、今年はとう/\三男を旧役者の群に投ずることになった。こないだ、震災後
再築された市村の家の前を計らず久しぶりで通って、私は今昔の感に堪えなかった。 ....