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再考
「再考〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
再考の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「自叙伝」より 著者:大杉栄
何か方法はないものかね。」 中尉はうちの財政上のことからいろんな話をして、僕に
再考を求めた。 「そんなら語学校へ行ってもいいんです。」 僕は大学が駄目ならこ....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
くときはいかなる効果を生ずべきか、一念ここに至らば吾人は生平|抱くところの思想に
再考を費やすべきものあらん。上智の人はしばらく措き、中人以下に至りては必ず先入を....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
と知っては棄置かれん事、是は拙者の考えで容易に他人に話すべき事ではござらんが、御
再考下さるよう……拙者は決して逃隠れはいたしませんが、お互に年来御高恩を蒙った主....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
情を昔の熱と誠と愛との尊きに回さんとの切実なる願望をもって、君の利己主義に対して
再考を乞わねばならない。 君と僕との接触に対する意識が比較的不明瞭であって、友....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
な進歩性が動員されねばならず又動員され得る処の、一つの時期だ。
二 大衆の
再考察
映画は大衆的な芸術だと云われる。或いは又股旅物やチャンバラは大衆文....
「自由主義私見」より 著者:豊島与志雄
て、同盟の仕事と研究或は創作とがしっくり統一出来ないらしく考える人々に対しては、
再考を煩わしたいのである。生きることは、意欲を持つことであり、仕事を生かすことは....
「少年文学私見」より 著者:豊島与志雄
あるとしても、前者を蘇らすことは不可能ではあるまい。 茲に、現実的ということを
再考しなければならないが、少年にとっては、現実の範囲が既に大変拡大されている。知....
「風俗時評」より 著者:豊島与志雄
おのずから異るものであって、後者の態度が近頃多く目につくということは、識者の一考
再考を要する。殊に、態度が心意を決定する場合があるに於ては、猶更である。 ....
「鐘ヶ淵」より 著者:岡本綺堂
てたところでどうにもならないようにも思われた。 大原はその意見を述べて、三上の
再考を求めたが、彼はどうしても肯かなかった。 「たとい五十歩百歩でも、それを知り....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
う。おそろしいことだ。ぼくは、道江の一生の幸福のために、婚約|拒絶について、君の
再考を祈ってやまない。それは同時に君自身の幸福のためでもある、とぼくは信ずるのだ....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
。 結局、妻が……現在の生活に一種の満足感から、夫の反省を求むる言葉など顧みず
再考の色もないとしたら、夫は只泣き寝入りの外はなく、妻はしたい放題……と云わねば....
「妖怪学」より 著者:井上円了
マジナイ」と題する一項あるを見る。その法、実に奇にして怪しまざるを得ず。しかるに
再考するに、この法に類したるもの世間はなはだ多くして、ひとりこれをもってうらむに....
「役者の顔」より 著者:木村荘八
考えられるには過ぎた問題でした。例えばその「顔」だけの問題についても、われわれは
再考三考すべき多くの材題をそこに持っているようです。 簡言すれば、戦争騒ぎのど....
「東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
本が正しい、良いということが分り、しかも西洋人からそんなに焚付けられると、私には
再考の暇もなくなって「出版する」と言った。すると「何時やるか」「何時やるかと云っ....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
あって、それが行列に加わって警衛の任に当たっていたものかもしれないが、なおこれは
再考を要するのものとしてしばらく保留したい。 東寺や延暦寺のような諸大寺には、....