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再読
「再読〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
再読の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「狂言の神」より 著者:太宰治
うなふうである。私は、かれの歿したる直後に、この数行の文章に接し、はっと凝視し、
再読、三読、さらに持ち直して見つめたのだが、どうにも眼が曇って、ついには、歔欷《....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
ないでも無いように思われて、なんだか捨て難い気にもなったので、その夜の灯のもとで
再読、この随筆集に挿入することにした。 十月十二日の時雨ふる朝に、私たちは目白....
「新ハムレット」より 著者:太宰治
なんか無いよ、と言われると、それっきりである。おひまのある読者だけ、なるべくなら
再読してみて下さい。また、ひまで困るというような読者は、此の機会に、もういちど、....
「碧眼托鉢」より 著者:太宰治
がひとに与ふる哀歌。」を保田与重郎が送ってくれ、わがひととは、私のことだときめて
再読、そのほか、ダヴィンチ、ミケランジェロの評伝、おのおの一冊、ミケランジェロは....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
歳を唱えて昨早朝|錨を当湾内に投じ申し候。 先日のお手紙は佐世保にて落手、一読
再読いたし候。母上リョウマチス、年来の御持病、誠に困りたる事に候。しかし今年は浪....
「水仙」より 著者:太宰治
「忠直卿行状記」という小説を読んだのは、僕が十三か、四のときの事で、それっきり
再読の機会を得なかったが、あの一篇の筋書だけは、二十年後のいまもなお、忘れずに記....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
ず紹介状の封を切り、それから眼鏡を出していろいろ据りを直し、長いことかかって一読
再読し、つぎに俄か作りの威厳をもって私たちの相貌風体を細密に検査して、のちおもむ....
「自作を語る」より 著者:太宰治
の愛欲、地に帰せんとす。) 亀井勝一郎君からも手紙をもらった。(「走れメロス」
再読三読いよいよ、よし。傑作である。) 友人は、ありがたいものである。一巻の創....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
つようなことを君のほうでやりさえしなければ、僕ははじめから沈黙しているのだ。前便
再読をのぞむ。これだけいって、いよいよ沈黙しよう。」 かれはつめたく微笑しなが....
「書籍の風俗」より 著者:恩地孝四郎
程度のぐたぐたなものが多い。由来から考えればそれでいいわけであって、かかる本は、
再読三読するためには本装をしなければならない。フランス装の名が出来ているだけあっ....
「「マリー・ロオジェ事件」の研究」より 著者:小酒井不木
翻訳によって「新青年」に紹介されたことは欣喜に堪えぬところである。読者はよろしく
再読三読して、その妙味を味ってほしいと思う。 (「新青年」大正十五年夏季増刊号)....
「遠野の奇聞」より 著者:泉鏡花
近ごろ近ごろ、おもしろき書を読みたり。柳田国男氏の著、遠野物語なり。
再読三読、なお飽くことを知らず。この書は、陸中国|上閉伊郡に遠野郷とて、山深き幽....
「十番雑記」より 著者:岡本綺堂
がないでもないように思われて、なんだか捨て難い気にもなったので、その夜の灯の下で
再読、この随筆集に挿入することにした。 一 仮住居 十月十二日の時雨....
「将来の日本」より 著者:田口卯吉
ぶるにあり。文辞活動。比喩艶絶。これを一読するに、温乎として春風のごとく、これを
再読するに、凜乎として秋霜のごとし。ここにおいて、余初めて君また文壇の人たるを知....
「法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
が乗って来た。始めて伊東博士の「建築論」をも読んでみた。関野・平子両君の論文をも
再読三読した。無論黒川先生や、小杉先生の所論をも熟読玩味してみた。読んでみればみ....