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再転
「再転〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
再転の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「喝采」より 著者:太宰治
エの通俗性について、さらに一転、斎藤実と岡田啓介に就いて人物|月旦《げったん》、
再転しては、バナナは美味なりや、否や、三転しては、一女流作家の身の上について、さ....
「非凡なる凡人」より 著者:国木田独歩
か、敢為《かんい》の気象といったほうがよかろう。すなわち一転すれば冒険心となり、
再転すれば山気《やまぎ》となるのである。現《げん》に彼の父は山気のために失敗し、....
「高島異誌」より 著者:国枝史郎
―斯うして彼は一切の栄華、総ての物を失ったのであった。 一朝にして王侯の生活、
再転して乞食の境遇。昨日の繁栄は今日の没落、本条純八は暫くの間は夢|現の境に彷徨....
「石狩川」より 著者:本庄陸男
ばならなかった。
狼狽《ろうばい》していたかも知れない。
転封して来たものは
再転封されてこの土地を去ったというのだ。扶持米《ふちまい》取りの役付き家臣はなつ....
「地球要塞」より 著者:海野十三
世界情勢は、三転した。 米連対欧弗の戦争|勃発《ぼっぱつ》が伝えられ、それが
再転して、両国の握手となり、極東に対して共同作戦をとると見えたが、今また三転して....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
の社会層をなしている。社会層というものは他方社会身分という意味を持つようになり、
再転して社会に於ける職業的定位をも意味するようになるものだが、之は云うまでもなく....
「明治美人伝」より 著者:長谷川時雨
か》み、一転|竹柏園《ちくはくえん》の女歌人となり、バイブルに親しむ聖徒となり、
再転、川上|貞奴《さだやっこ》の「女優養成所」の監督となって、劇術研究に渡米し、....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
気合い、転じてその深胴《ふかどう》へザクッ! と刃を入れた。
――と見るより、
再転した左膳、おりから、横あいに明閃《めいせん》した十手の主《ぬし》へ、あっとい....
「郷介法師」より 著者:国枝史郎
戦国時代では、なまじ出家などするよりも賊になった方が気が利いていると、更に心機を
再転させ、その手始めに恋する女を浮田の奥殿から奪ったのである。爾来彼は月姫共々大....
「遠藤(岩野)清子」より 著者:長谷川時雨
死せるは、最も惜しむべきものとす。泡鳴初め浪漫主義を信じ、転じて表象主義に入り、
再転して霊肉|合致《がっち》より本能の重大を力説して刹那主義なる新語を鋳造せり。....
「殺意(ストリップショウ)」より 著者:三好十郎
え、むしろ私たちのダラシのなさが あんな指導者を生みだしたのだ 敗戦後、あの人の
再転向の姿を見て 信ずべきものの一切を失い、錯乱し、虚脱して こうしてダラクの淵....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
いおうとすれば限りがない。その頃一と度は政治家たらんと欲し、転じて建築に志ざし、
再転して今度は実業界に入ろうとした一青年たる自分が文学に興味を持つようになったの....
「手長と足長」より 著者:喜田貞吉
するに手長・足長は、先住穴居民が一旦土蜘蛛の名によって、手足の長い人と信ぜられ、
再転して巨人伝説中に収容せられ、或いは遠方の貝を採ったという話などから、手の長い....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
称はハバキヌギもしくはスナバタキなどとなっているが、脛巾脱ぎは恐らく砂払いからの
再転で、人が神事から人事に移って行く際にも、何かその境目をはっきりとさせる必要が....