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「再遊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

再遊の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
紅黄録」より 著者:伊藤左千夫
の朝このなつかしい浜を去った。子どもらは九十九里七日の楽しさを忘れかねてしばしば再遊をせがんでやまない。お光さんからその後消息は絶えた。....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
この名物という塩竈や貝多羅葉樹や、泉の三郎の鉄燈籠や、いずれも昔から同じもので、再遊のわたしには格別の興味を与えなかったが、本社を拝して横手の広場に出ると、大き....
写真に添えて」より 著者:宮本百合子
ており、娘の私の心をうごかしたものでした。 没する数年前、久しぶりでロンドンへ再遊しましたが、そのときの旅行の目的は父自身の愉しみが主眼ではなかったので、大し....
源氏物語」より 著者:紫式部
ちは心の残るふうに河のほうをいつまでも顧みして行った。宮はまたよい機会をとらえて再遊することを期しておいでになるのである。一行の人々の山と水の風景を題にした作が....
石亀のこと」より 著者:佐藤垢石
られなかったのは、まことに残念に思う。 今年も、もう餌釣りの季節に入ったから、再遊を試みないか、と、土佐の釣友、森下雨村氏から、つい二、三日前手紙がきた。....
学校の説」より 著者:福沢諭吉
執行中、藩用にて急に帰国を命ぜられ、国に帰りて見れば、さしたる用も無くして、また再遊、したがって再遊、したがって帰国、金ばかり費やしてついに学問のできざる者多し....
茶の本」より 著者:岡倉由三郎
さらに西し、かつては美術取調委員の班に列して浜尾氏らと一巡したヨーロッパの一部を再遊した上で、翌年の秋のなかばに兄は帰朝した。このインドの旅中に筆を染め諸方の客....
山道」より 著者:中里介山
りました。よって必らずしもこれより多きを望むことなく展望は空気の冴えた秋冬の候に再遊を期することに一行が、ほとんど同意し、そこで峠よりは少し右へ寄ってカヤトの中....
古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
は、そう駛けて通ってはだめです。わたくしはこの聖観音と薬師如来とのためにも、君の再遊を望まずにはいられません。 「聖観音には、流動体にもなり得る銅の性質を、まだ....
大利根の大物釣」より 著者:石井研堂
航を促したれば、船頭も、意|解けて、釣具を納め、錨を挙げ、暗流を下りけるが、更に再遊を約して、相分れき。 再び汽車に乗り、家に帰りしは、十時近にして、廊下に涼....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
が癖なのでございまする」 「ぜひがない」 と、苦々しく、 「では、いずれまた、再遊のせつには、ぜひともお目にかかると、お伝えください」 と伝七郎が、芍薬の枝....
随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
けだ。 笠置を書くには、ぜひ史蹟を踏ンでみたかったし、また、金剛山から赤坂辺の再遊も期しながら、つい旧年中は旅行出来ずにしまった。が、健吉さんは、私にシビレを....