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写し物
「写し物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
写し物の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新生」より 著者:島崎藤村
うべき自分の仕事に取掛った時で、彼女に与える仕事らしい仕事を用意する余裕もなく、
写し物とか校正とかそういう方の手伝いでも頼みたいと思っていたが、そういう仕事の有....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
によって、少々のところ、明日改めて持参いたしますから、何分よろしく――と言って、
写し物の分を持って帰り、続いての仕事の三冊を置いて帰りました。 これに一層の元....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
す、何をお書きなさる」 「船長様に言いつけられた写しものをしております」 「その
写し物は何です」 と、白雲は少々押しを強めてみますと、 「いいえ、何かあちらの御....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
兼用してるただ一つのテーブルで、二人は晩を過ごした。彼は宿題をし、彼女は縫い物か
写し物かをした。彼が寝てしまうと、彼女は彼の服の手入れをしたり、または自分の勉強....
「鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
せに極めて多方面に渉って集めもし読みもした。或る時尋ねると、極細い真書きで精々と
写し物をしているので、何を写しているかと訊くと、その頃地学雑誌に連掲中の「鉱物|....