冠婚葬祭[語句情報] » 冠婚葬祭

「冠婚葬祭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

冠婚葬祭の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
放浪」より 著者:織田作之助
った顔だった。奇体《けったい》な子供だと思っても、深く心に止めなかった。商売病、冠婚葬祭や町内の集合の料理などの註文が多かったから、近所の評判が大事だった。生国....
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
々異った衣裳をつけることを強制されることもあるのだ。礼服はその著しい場合だろう。冠婚葬祭から始めて、会談食事に至るまで礼装が要る。之がイギリス・ゼントルマン風の....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
とに配給して来るそうです。一日二人で五合の割で、滞在客は十五日以上、もらえる由。冠婚葬祭には特配なしのよし。三度外食のひとも働きによって食糧がちがって切符制です....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
を鏖殺し、僅かに生き残った者は辛うじて蒙古に逃れ、支那には全く跡を絶った。しかし冠婚葬祭のすべてを喇嘛教の宗教的儀式によって行っていた長い間の習慣はなかなか消え....
南国太平記」より 著者:直木三十五
すると、ハッケヨイヤ」 「うるせえな、師匠」 「師匠が二つに分れると、既ち二升、冠婚葬祭、総て、酒は二升ときまっている。物の道理は、恐ろしい」 「わしの娘が、江....
」より 著者:織田作之助
したがらない。そういう点になると、われながら呆れるくらい物ぐさである。 例えば冠婚葬祭の義理は平気で欠かしてしまう。身内の者が危篤だという電報が来ても、仕事が....
学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
とも盛んにして、政府の議院、学者の集会、商人の会社、市民の寄合《よりあ》いより、冠婚葬祭、開業・開店等の細事に至るまでも、わずかに十数名の人を会することあれば、....
寄席行灯」より 著者:正岡容
たかもしれないが、まずまず平常は高座以外の、仲間との行住|坐臥《ざが》、もしくは冠婚葬祭の時にのみ、もっぱら力演これ務めたのである。 思い起こす大正末年の歳晩....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
れど近く視れば皆芝居の書割然たる建物にて誠に安ツぽきものに候、支那は爆竹の国にて冠婚葬祭何事にもこれを用ゐ、毎夜殆んどパチパチポンの音を聞かざるはなし、日本の花....
西瓜」より 著者:永井荷風
味性行よりもむしろ配偶者の父母兄妹との交際についてである。姻戚《いんせき》の家に冠婚葬祭の事ある場合、これに参与するくらいの事は浮世の義理と心得て、わたくしもそ....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
で、その花嫁の側の讃説者のいいますには「讃辞を述べようと思ってもカタ(薄い絹にて冠婚葬祭の場合の贈物)がないからどうも仕様がない」と答えますと、門内の人は門の間....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
との説なり。この水上に住する人民は一種の賤民にして、陸上に住するものと交際せず、冠婚葬祭も陸上とは全くその縁を絶ち、水居仲間にてこれを行う。教育も水陸別途なり。....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
些しの関係もなしに、煮売りと称していつでも出来合いの食物が得られることになると、冠婚葬祭の人間の大事を、意義あらしめたところの特殊飲食、殊に毎年の節供という式日....
俗臭」より 著者:織田作之助
さに然るべき式典を経ずして結婚するなど、権右衛門の潔よしとせぬところだったのだ。冠婚葬祭を軽んずる様で人間出世は出来ぬという信念をもっている。と、同時に、虎の子....
紋付を着るの記」より 著者:吉川英治
たまにシマのズボンをはくこともないではないが、冠婚葬祭、私はたいがいなばあい平服でとおしている。けれどこんどの授賞式では恒例モ....