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冢
「冢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
冢の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「骨董」より 著者:幸田露伴
イヤな箇条の一つになる。 掘出し物という言葉は元来が忌わしい言葉で、最初は土中
冢中などから掘出した物ということに違いない。悪い奴が棒一本か鍬一|挺で、墓など掘....
「竇氏」より 著者:田中貢太郎
それを府庁に送った。府庁でも南の家の再三の怪事を見て、南の悪行の報いであるとし、
冢を発くの罪に問うて南を死刑に処した。....
「煩悩秘文書」より 著者:林不忘
気だってほどがある。うちの宿六《やどろく》には呆れ返っちまう。これで十日あまりも
冢を明けているんです。南無八幡大菩薩《なむはちまんだいぼさつ》、どうぞ足どめをし....
「文づかい」より 著者:森鴎外
ならず。そよや、かのロオマ教の寺にひとしく、礼知りてなさけ知らぬ宮のうちこそわが
冢穴なれ。」 「わが家もこの国にて聞ゆる族なるに、いま勢いある国務大臣ファブリイ....
「孔子」より 著者:和辻哲郎
と三年、相訣れて去ろうとする時に非常に悲しんで、また留まる者もあった。子貢のみは
冢のほとりに廬することおよそ六年にして去った。弟子および魯人で
冢のあたりに家する....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
業の暴風に
身を委ねて降りては昇る。
かなたこなたへ往いては返る。
産の褥、死の
冢穴。
常世の海原。
経緯の糸の交。
燃ゆる命。
かくて「時」のさわ立つ機を己は....
「三国志」より 著者:吉川英治
偃城の後方へ迂廻した。 ときに関羽の子関平は、偃城に屯しており、部下の廖化は四
冢に陣していた。その間、連々と十二ヵ所の寨塁を曠野の起伏につらね、一面樊城を囲み....