冥利に尽きる[語句情報] » 冥利に尽きる

「冥利に尽きる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

冥利に尽きるの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
日置流系図」より 著者:国枝史郎
「それはもう承知でございます」 「化物沙汰に心を奪われ商売の方を疎かにしては商人冥利に尽きるというものだ――それでは今夜参ると致そう」 「よろしくお願い致します....
天草四郎の妖術」より 著者:国枝史郎
もし芸当が気に入ったら幾何でもよい金を投げろよ。俺も大道芸人じゃ。只見されたでは冥利に尽きる」 斯う云い乍ら老人は屹と手許を睨みました。 二 右の....
村井長庵記名の傘」より 著者:国枝史郎
他人の科を身に引き受け 「飛び込んで来た福の神、六十両の大金を、外へ逃がしちゃ冥利に尽きる。どうがなこっちへ巻き上げてえものだ」 思案に耽っているその折柄、....
運命のSOS」より 著者:牧逸馬
宣伝を重ねてきて、今その紐育への処女航海に大西洋へ乗り出すところなのだから、船乗冥利に尽きる機会である。自分達の不注意からその好機を逸したのだ。取り残された火夫....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
かった。てめえのような評判の孝行息子を持ちながら、不平《こぼ》すなんてのは、有難冥利に尽きるこった。いや、おいらの子だが、庄公は感心者だ。どこへ出しても恥かしく....