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「冥罰〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

冥罰の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
一円本流行の害毒と其裏面談」より 著者:宮武外骨
、呪うべし、俑を作る者は後なしとや、円本出版屋の開祖某、近頃財難との風説がある、冥罰のあたり時が近づいたらしい 残本の多いのに困って居る出版屋 予約者の破約随意....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
足らなさから、知らず知らずそれを歯牙にかけている。かくてその人は愛の逆用から来る冥罰を表面的な概念と社会の賞讃によって塗抹し、社会はその人の表面的な行為によって....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
にこれを容れずと記し、僧侶(Druid)も、債権者を餓死せしめたる者は、死後天の冥罰を蒙るべきものなりと説き、人民も一般にかく信じておったのである。故にこの催促....
十二支考」より 著者:南方熊楠
時支那では、鶏を三年、犬を六載以上飼わず、白い犬鶏は必ず食わぬものでこれを食えば冥罰《みょうばつ》を受くると信じたのだ。今も白鶏は在家《ざいけ》に過ぎたものとし....
無月物語」より 著者:久生十蘭
》とか、そういった怪物《あやしもの》が横行濶歩する天狗魔道界の全盛時代で、極端に冥罰《めいばつ》や恠異《かいい》を恐れたので、それやこそ忠文の死霊の祟りだという....