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冬山
「冬山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
冬山の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「単独行」より 著者:加藤文太郎
つづいたことがあります。ちょうどそのとき、Aは僅かしか与えられない休暇を利用して
冬山へ登るため、立山の室堂へ泊っていました。Aは毎晩「今日は随分ひどく荒れたから....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
鱗蛇また巨蟒、安南雲南諸処にあり、※蛇《うわばみ》の類にして四足あるものなり、春
冬山に居し、夏秋水に居す、能く人を傷つく、土人殺してこれを食う、胆を取りて疾を治....
「わが血を追ふ人々」より 著者:坂口安吾
その一 渡辺小左衛門は鳥銃をぶらさげて
冬山をのそ/\とぶらついてゐる男のことを考へると、ちようど蛇の嫌ひな者が蛇を見た....
「最小人間の怪」より 著者:海野十三
二月二十六日の昼間、霧島の山中において、前代未聞の妖怪に出会った。 当時私は、
冬山における動物の生態研究をつづけていたのだ。 私はキャンプを張り、幾週間も山....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
る道が、幾すじもありましょうか」 「あるとも」 三之丞は、真昼の空に澄んでいる
冬山の嶺を仰ぎまわして、 「伊賀谷へ出れば、伊賀の上野から来る道へ。――また安濃....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
、山から里へ下りて来た。何か或る一つの迷いを解くために、山へ籠ったらしかったが、
冬山の雪に追われて下りて来た彼のその顔には、山に入る前より苦しげな迷いが刻みこま....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
む騒ぎだったのだ。しかも暮正月を跨いでである。なんの因果でと、嘆きの声は枯れ野や
冬山に充ち充ちても、血まなこな武者ばらには、何と無用な生き物の多さよと、かえりみ....
「雪」より 著者:中谷宇吉郎
雪は人間の生活をおびやかすばかりではない。年毎に激増してゆくスキーを楽しむ人、
冬山へ登る人、更に幾度か犠牲を払うことにも屈せず、ヒマラヤに挑戦している西欧の登....