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「冬月〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

冬月の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
ん》を設くればすなわち出で来るは礼なり。物を蔵するに密なれども能く盗むは智なり。冬月|毎《つね》に竈《かまど》に入るは信なりと。客聞きて絶倒すと『淵鑑類函』猫の....
西林図」より 著者:久生十蘭
縁無し眼鏡をチカチカさせながらこちらへむいて、いきなり、「馬鹿野郎」と一喝した。冬月師の句会で、はじめて冬亭に逢ったとき、冬月師は、こちらは土井さん、大学で美学....
たぬき汁」より 著者:佐藤垢石
を強くし、脾胃を補い、皮は裘を製し、骨は邪気を除くと本草に見えている。さらに狸は冬月に極肥し、山珍の主なりと説明しているから、狸汁に憧憬する者、あにわれ一人なら....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
鉤刺には何物も敵し難く煩わしくよく引っかかりけっして脱することが出来ない。そして冬月その葉の小葉は落ち去ってもなお鉤刺を甲《よろ》うその主軸ならびに枝軸には依然....
アケビ」より 著者:牧野富太郎
いる纏繞藤本で、すなわち灌木が蔓を成したもので、それはふじなどと同格である。葉は冬月落ち散り、掌状複葉で長き葉柄を具えて互生し、花は四月頃に房をなし雄花雌花が同....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
の林間の道をゆけば、ただ牛羊のみが気ままに歩いているのである。) 五、奈達湾冬月(南阿) 竺海風波晩漸収、繋露山河白、冬満南阿十二州。 (五、奈達湾の冬月(....
」より 著者:中谷宇吉郎
釈シ常時諸川ニ適宜ノ冷水ヲ送リ曾テ乾涸ヲ致サズ以上人命ノ係ルトコロ最大 夏月ハ冷冬月ハ温 熱ヲ解シ寒ヲ禦《ふせ》グ天地ノ神工|固《もと》ヨリ偶然ニ非ズ 路上ノ積....